東洋医学の治療法 鍼の話22005年08月15日 09時04分29秒

鍼は何に向かって刺すのでしょう?

このように書くとなんかとんでもなく頭が悪そうに見えますね。
ここで言いたいのは、鍼を用いた治療法にも様々なものがあるということということです。
要はどこに対してのアプローチなのかということです。

アプローチ
①: 穴に対するもの       要は穴に鍼を打つということです
②: 筋肉に対するアプローチ  筋肉に刺すということですね
③: 神経に対するアプローチ  神経の傍に鍼を打ちます
④: 痛みに対して打つ      圧痛点(押して痛いところ)に刺します

単純にどこに向かって刺すのかだけでも結構な種類があります。

さらに今度は刺して何をするのかを考えると

①に鍼をすることとは、経脈の流れを調整し疾病の元となる経脈の乱れを直すことや、内臓体性反射を用いて病を治すなどが考えられます。(内臓体性反射についてはまた別の機会に詳しくお話します)
②に鍼をすることで過緊張を起こした筋肉を緩めたり、萎縮等を起こしている筋肉に刺激を与え萎縮の予防などが考えられます。(電気パルスと組み合わせることもあります)
③に対して鍼をすることによって神経痛や痺れ感の軽減や神経の緊張による症状を取ることが考えられます。
④に対する鍼ではもっとも期待できるのが患者が訴える痛みの軽減でしょう。

このような鍼の使用場所、使用目的等の概略を知っていただいた上で、次回は鍼について3つの大きなくくりでお話したいと考えています。