イスラムを旅して 入院編3 ― 2010年08月25日 18時20分58秒
さて集中治療室から感染症病棟へ転床です
比較的広いワンルームのような病室です
シャワーも備え付けられており、先生に聞いたら入浴もOKとのこと
久方ぶりの入浴で自分の状態がいかに悪かったか確認
わずか10分程度の入浴時間、立ってられないのです
また入浴後に気づいたのですが肌がボロボロ
足の皮膚なんて甲羅のようにひび割れ、老人性乾皮症のよう
数日遅れたらやばかったかも知れません
(後で先生から自分のような全身感染例では致死率は40~50%
やばかったようです)
転床後、点滴も無くなりリハビリがてら部屋の中をうろうろ
動物園の熊のような状態で一日を過ごします
検温は一日3回、やっと微熱の範囲になってきました
CT等の診察も特にはなく、日に二度お医者さんがやってくるような感じです
検診に来るのは感染症の担当の先生と内科の担当の先生
ある日内科の先生からお願いを受けました
「医学生に腹部の触診をさせてくれない?」
とのリクエスト
なんでも腸管感染症の臓器感染で外部から触ってはっきりと臓器が腫れがわかるケースは珍しいそうです
どうぞとお話したら5人もの学生がやってきて触られてしまいました
学生への説明はフランス語ですからわかりませんでした
まあこちらとしても勉強になりましたね
後で聞いた先生の話ではフランスの医学教育では自分の手でできることを重要視しているとのこと
なるほどなあと思いました
フランスに転院してきたときも内科のこの先生はものすごくお腹の状態を触って診ていましたから
手の感覚と機械の情報の両方を使えることが大事なんですね
感染症病棟に移ってしばらく
食事に違和感があるんです
一番最初は気づかなかったんですが食事に肉がない魚もない
そういう支持がお医者さんから出ているのかしら?と思ったのですが集中治療室ではレアレアのローストビーフや骨付きチキンなんて食べてましたし・・・
その日の昼食時に思い切って配膳の人に聞くと
「日本人ってブッディストでしょう?」
はい仏教徒です
「だったらベジタリアンでしょう!」
えーーーーという感じ
まああちらの常識から言えばそういう配慮も有りだわな
イスラム教徒に豚なんて出したら暴動になりかねないし
仏教徒でも肉も魚も食べるんですと話したらメニューが出てきました
さすがは食の都パリ
病院でもメニューが有るんです
(昼食と夕食 朝ごはんはベタにクロワッサンとカフェオレです)
しかもすごいいっぱい種類が有ります
数回はメニューから選んだのですが入院後半は今日のメニューに
結構いろいろな料理が出てきて面白かったです
アフリカ料理っぽい煮込み料理にクスクス添え
これがフランス料理にあるまじき辛い料理で美味しかったです
まあ何もすることはないので体が回復し始めてからはご飯が何よりの楽しみでした
感染症病棟に移って2日目、両親がやって来ました
いや、もう、バツが悪いやら、申し訳ないやら
しこたま絞られました
両親は来るまで手術になるとの話でしたから
事のほか元気な自分にほっとしたそうです
結局、手術はすることなく薬物治療のみでなんとか生還できました
その後、血液検査や便検査、尿検査でも菌や血便の検出は無くなりました
最終的に両親が来仏して1週間ほどで退院を迎えます
主治医の先生の話では「ほぼ再発しない」とのことでしたが感染巣が残っているので無理はしないようにと
CTを見ましたが脾臓に直径5cmぐらいの感染巣の影がありました
結局これが小さくならないとホントはダメなんだろうなとも思いました
まあ日本帰国のOKが出て退院後、両親のホテルに一泊して次の日、離仏することになりました
結局、入院から両親の来仏、自分の帰国にいたるまですべて保険でまかなえました
保険がなかったら本当に死んでいたか恐ろしい借金を抱えていたでしょう
本当に保険は大事です
旅行に出る前に保険をケチらなくて本当に良かった
そう思います
次の記事は、帰国そしてまさかの再入院編
是非ランキングにご協力ください
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仏教徒は→ ベジタリアン→ にあらず→
比較的広いワンルームのような病室です
シャワーも備え付けられており、先生に聞いたら入浴もOKとのこと
久方ぶりの入浴で自分の状態がいかに悪かったか確認
わずか10分程度の入浴時間、立ってられないのです
また入浴後に気づいたのですが肌がボロボロ
足の皮膚なんて甲羅のようにひび割れ、老人性乾皮症のよう
数日遅れたらやばかったかも知れません
(後で先生から自分のような全身感染例では致死率は40~50%
やばかったようです)
転床後、点滴も無くなりリハビリがてら部屋の中をうろうろ
動物園の熊のような状態で一日を過ごします
検温は一日3回、やっと微熱の範囲になってきました
CT等の診察も特にはなく、日に二度お医者さんがやってくるような感じです
検診に来るのは感染症の担当の先生と内科の担当の先生
ある日内科の先生からお願いを受けました
「医学生に腹部の触診をさせてくれない?」
とのリクエスト
なんでも腸管感染症の臓器感染で外部から触ってはっきりと臓器が腫れがわかるケースは珍しいそうです
どうぞとお話したら5人もの学生がやってきて触られてしまいました
学生への説明はフランス語ですからわかりませんでした
まあこちらとしても勉強になりましたね
後で聞いた先生の話ではフランスの医学教育では自分の手でできることを重要視しているとのこと
なるほどなあと思いました
フランスに転院してきたときも内科のこの先生はものすごくお腹の状態を触って診ていましたから
手の感覚と機械の情報の両方を使えることが大事なんですね
感染症病棟に移ってしばらく
食事に違和感があるんです
一番最初は気づかなかったんですが食事に肉がない魚もない
そういう支持がお医者さんから出ているのかしら?と思ったのですが集中治療室ではレアレアのローストビーフや骨付きチキンなんて食べてましたし・・・
その日の昼食時に思い切って配膳の人に聞くと
「日本人ってブッディストでしょう?」
はい仏教徒です
「だったらベジタリアンでしょう!」
えーーーーという感じ
まああちらの常識から言えばそういう配慮も有りだわな
イスラム教徒に豚なんて出したら暴動になりかねないし
仏教徒でも肉も魚も食べるんですと話したらメニューが出てきました
さすがは食の都パリ
病院でもメニューが有るんです
(昼食と夕食 朝ごはんはベタにクロワッサンとカフェオレです)
しかもすごいいっぱい種類が有ります
数回はメニューから選んだのですが入院後半は今日のメニューに
結構いろいろな料理が出てきて面白かったです
アフリカ料理っぽい煮込み料理にクスクス添え
これがフランス料理にあるまじき辛い料理で美味しかったです
まあ何もすることはないので体が回復し始めてからはご飯が何よりの楽しみでした
感染症病棟に移って2日目、両親がやって来ました
いや、もう、バツが悪いやら、申し訳ないやら
しこたま絞られました
両親は来るまで手術になるとの話でしたから
事のほか元気な自分にほっとしたそうです
結局、手術はすることなく薬物治療のみでなんとか生還できました
その後、血液検査や便検査、尿検査でも菌や血便の検出は無くなりました
最終的に両親が来仏して1週間ほどで退院を迎えます
主治医の先生の話では「ほぼ再発しない」とのことでしたが感染巣が残っているので無理はしないようにと
CTを見ましたが脾臓に直径5cmぐらいの感染巣の影がありました
結局これが小さくならないとホントはダメなんだろうなとも思いました
まあ日本帰国のOKが出て退院後、両親のホテルに一泊して次の日、離仏することになりました
結局、入院から両親の来仏、自分の帰国にいたるまですべて保険でまかなえました
保険がなかったら本当に死んでいたか恐ろしい借金を抱えていたでしょう
本当に保険は大事です
旅行に出る前に保険をケチらなくて本当に良かった
そう思います
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