イスラムを旅して 入院編22010年08月24日 09時05分22秒

入院記の続きです

解熱剤に抗生物質の投与、点滴の大量投与を始めて3日
熱は下がらず脾臓と胆嚢の状況も悪い

結局、感染巣となっている脾臓と胆嚢の除去手術の方向に

明後日には手術ということになり、執刀医から手術法の説明や術後の後遺症なんかの話まで進んできました
ここで急展開
保険会社から連絡が入ってフランスに転院という話が浮上してきました


既に手術日程等が決まっていたことや、主治医のお医者さんとの信頼関係が築けていたため、最初は転院を断りかけたのですが結局転院することに
現在の病院ではテレメーターを備えた集中治療室がなかったというのが決めた理由です

転院とはいっても今度は国外です
トルコからフランスへ通常旅客機だと疲れるだろうなと思っていたらなんとチャーター機とのこと

ビジネスジェットを借りてお医者さんと看護師が同伴での移送となりました

救急車で空港まで移送され、担架に乗せられてそのまま飛行機に
通関もビザを職員の人に機内で渡すだけ
10分ほどで出国手続きは終わり出発します

フランスについたのは2時間ほど後
ここでも入国手続きはビザを渡すのみ
本人は担架に乗ったまま今度は救急車で待ってました

ここでも10分ほどで終了
パリ市内の病院へと向かいます

向かったのはビシャ病院市内で2番目に大きな病院との事
ここの集中治療室に入りました

イスタンブールのマルマラ病院を出発したのが午前3時
ビシャ病院についてのが午前6時半ごろ
とんでもない時間の移送です
まあ飛行機の時間の問題なんだろうと思いますが

入った集中治療室はナースセンター(というかテーブル)のまん前

入院して早々に夜勤のナースとの交代がありました
びっくりしたのは交代のナースがセンターに入ってくるときに陽気に踊りながらだったこと
お国柄というかなんと言うか、恰幅のいいアフリカ系と思われるナースの一群が皆踊りながら集中治療室のセンターに入ってくるのだからびっくりしました

交代が終わった後、こっちに来た看護師さんが患者着を代え髪を洗ってくれました
ここでもびっくりしたのですが洗髪した髪をドレッド風に編まれてしまいました
黒髪のストレートは珍しいから遊ばせてという感じ

今にして思えばこれは単なる看護師さんの遊びじゃなかったんじゃないかなともおもいます
メンタル面でのケアの意味もあったのかな?
少なくとも自分の不安が薄らいだのは間違いないです


その後、レントゲン検査やCTなどいくつかの検査を受けました
そのうちの一つがエイズ検査
これにはまた別の顛末があったりします(もちろん結果は陰性)

検査の結果、手術はしばらく様子見との事
心臓の周りに水が溜まっているため手術すると負担が大きすぎるとの判断です

結局、集中治療室で点滴を受けながら抗生剤や解熱剤の投与となります
一つトルコと異なるのはテレメーターを着けられたこと
脈拍、心電図、体温とうのデータが送られていたようです

ご飯は通常食が出てきました
えっ?と思ったのですが
レアレアのロースとビーフにスープや野菜、パン
なんと皮付きの果物(ネクタリン?)までついていました

日本の病院食とは大きくかけ離れていてここでもびっくり
まさかローストビーフが腸管感染症に出るとは思いもしませんでした
しかも皮付きの果物までついてるし
(日本の病院ではないでしょうね)

ここまで碌に食べれなかったのですがあまりに美味しそうで
7割ぐらい食べちゃいました
自分の食い意地はすごいです

結局食事を取り始めてからめきめきと回復
6月22日に転院して25日には集中治療室を出て感染症病棟の一般病棟に転床することが出来ました
食べることは大事ですね

非常に興味を覚えたのはリハビリに対する考え方
集中治療室に入った2日目、この日からリハビリを始めることに

一番最初に指示されたのはベッドの背もたれを出来るだけあげること
健康な人ならば「なんだそれ」と思われるでしょう
でも病気でヘロヘロな自分には数時間でも結構きつかった
まあそれぐらい体力が落ちているわけです

3日目には屈強な2人の看護師(男性)がやってきて歩行訓練
今やっとかないと歩けなくなるからと言われて集中治療室のフロアをグルグル
英語が上手なので聞いたらフランス人ではないとの事
グルジアだったか(うろ覚え)フランスの外人部隊に1年半所属して市民権と看護師資格を取ったそうです

どうりで屈強なわけだと納得したのを覚えています
ちなみに、フランス・パリ・外人部隊ときたらエリア88ですよね
(世代がばれますな)

余計なことは置いといて、この集中治療室でおこなったリハビリは非常に理にかなっています
昔の日本では余りありませんでしたが、現在リハビリを出来うる限り早くスタートするのは常識ともなっています

結局、トルコでの治療のせいか、フランスのローストビーフのせいか6月22日の転院から4日目には一般病棟に移れることに

まあそこでもちょっとしたトラブルというか誤解から生じた不幸なはなしがあったりします




まあその辺は次の記事、まさかの誤解編で




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