イスラムを旅して 入院編12010年08月23日 09時26分49秒

やっとの思いでトルコまでたどり着きました
アタチュルク国際空港に降りたわけですがここからが結構大変でした

まずプリペイドカードを購入して日本の保険会社に電話

海外旅行者保険は東京海上で入っていましてそこに電話したわけです
一刻も早く病院へと言う感じで電話をするのですがそうは行きません
折り返し電話するという担当者に
「今空港で折り返しを受けれないからこちらから電話する」
といい、一時間後の電話を約束
空港内でベンチに倒れこむように時間を待ち、一時間後に電話

やっとアメリカン病院へいける手はずを整えタクシーで向かいます

アメリカン病院に着いてからも時間がかかりました
熱を測ったら看護婦はすっ飛んでいくし
救急の治療室でしょうかそこで待たされていました
しばらくしたら白衣の人がやってきます
いきなりこう聞かれました
「君はお金をいくら持っている?」
で正直に
「今の手持ちで1000ドル、口座にも1000ドルぐらい」
と答えたら
「それでは足りない、治療できない」
と言われました
正直びっくりしましたね
あわてて
「旅行者保険に入っている、10万ドルまでなら保険でカバーされる」
いって保険証書と保険会社の連絡先を渡したらやっと治療が始まりました

応急治療後、保険会社と連絡が取れたとの話の後で
「申し訳ないがここでは入院できないので転院してもらう」
とのこと
結局病室に入ることなくマルマラ医科大学の付属病院へ転院となりました

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上記は記憶間違いで実際にはアメリカン病院にも一週間ほど滞在してました
実際には転院理由は内視鏡手術がアメリカン病院ではできないためでした
父と保険会社の記録から訂正いたします
実際は6月8日にアメリカン病院へ入院、6月17日にマルマラ大学病院へ転院
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救急車で移送されやっと病室に入れました
昼飯も出て(ろくに食べれませんが)少し落ち着きました

すぐに採血等の検査が始まり
よっぽど悪かったのか即座に点滴が始まります
用意された輸液が白濁していてびっくりしました
牛乳を点滴するようなかんじです
リンゲル液ぐらいしか知りませんから本当にびっくり

しかも立て続けに3本点滴されます

点滴中に便所に行ったらこれまたびっくり
ものすごい血便でした
すぐに医者に説明して検便も実施
鮮血便ですから、一目でわかる腸管感染症です

中東ってトイレが日本の和式の便所みたいなんです
ポットン便所といえば解りやすいのでしょうか?
あれの便をする部分がかなり細い感じのトイレ
このため便の性状を詳しくは見えなかったんですな
トイレットペーパーも使用していましたが気づきませんでした

ということで日本で言う法定伝染病となってすぐに変わったのが食事
次の飯から使い捨て容器に変わりました


次の日には本格的な検査が始まります
CTやMRIらしき検査を受けたのですがCTが大変でした
ただでさえお腹が脹るかんじで飲み物も取れないのに、多量の造影剤を飲んでの検査です
本当に苦しかった

この入院2日目から胃が脹る感じが酷くなり
医師に吐かせてくれと訴えましたが吐いちゃダメといわれました
胃の中には何もない状態だからと

それでも胃の脹る感じが酷く苦しい
どうにもならず胃の中のものを出してくれとお願いすると
根負けしたお医者さんが経鼻胃チューブ処置で中身を出してくれます
でも胃の内容物なんてほとんどない状態
どんなに頑張ってもコップ半分ほども出ません

お医者さんの言う「入っていない」というのが正確だったわけです

今になって、このとき一連のことを思い出すと恥ずかしくて顔から火が出ます
反省だけではなく、いろんな感情がめぐります
何より我侭な患者に対応していたお医者さんと看護師さんへの感謝の念
そして今、治療家としての自分への戒めともしています


検査の結果、チフスまたはパラチフスの腸管感染症で菌が全身に回り、脾臓、胆嚢で感染巣がある状態と解りました
医師の説明では抗生剤ならびに解熱剤で熱が下がらない状態が続くようならば外科手術で脾臓、胆嚢の除去手術となるとの説明でした


2003年の6月8日頃に入院し、マルマラ大学病院へ転院が17日たのですが20日になっても熱は下がらず
明後日にはいよいよ手術という段になってまた急展開があります
(ここらへんは本人の意識が混濁気味で・・・間違って記載してました)

そこから先は次の記事で



次は手術?編




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