ヨルダンの旅 アンマン22006年08月11日 22時23分53秒

ヨルダンという国をご存知でしょうか?
中東の非常に微妙な位置に有る国です。
地図のあるページにリンクしておきます”外務省の地図”

簡単にいうと、北方にシリア、東方にイラク、南方にサウジアラビア、西方にイスラエル、さらにイスラエルの西に紅海をはさんでエジプトがあります。
これだけでなんとなく想像がつく人もいるかもしれませんがもう少し。

大雑把な状況
●イスラエルと国交の有る国
 エジプト(シナイ半島を返してもらう代わりに・・・)
 ヨルダン(苦渋の選択 国民の7割はパレスチナ系移民です)
●イスラエルと国交の無い国
 シリア(パスポートにイスラエル入国印が有ると入れません) 
 イラク(言わずもがな 注:戦争前の話)
●微妙
 レバノン(よくわからん 今の状況では無いようなもん)
 サウジアラビア(中東の盟主といってもアメリカよりですけん)

要は中東問題の主役であるイスラエルに隣接する大変な位置に有る国だということです。
とくにここアンマンは、イスラエル、イラクなどへの陸路入国の拠点で報道機関やジャーナリストの卵などが多く滞在し、いろんな情報にあふれた街なんです。
私の滞在した2002年末にはイラクツアーなども開催されていました。

そんなアンマンですが、街自体が遺跡の上に建っているようなところでもあります。
少し街を歩くだけでいたるところに遺跡があったり、発掘修復活動をしていたりします。



結構な街中でも歩いているといきなりこんな風景に出くわします。
もちろん発掘中なので中に入ることも近くで見ることもできません。
柵に覆われた外からこっそりのぞくだけです。

こんな風に柵からのぞくのは観光客ぐらいじゃろ、と思っていたらおっちゃんも覗いていました。



こんな感じで。
シリアからヨルダンに入って最も感じる違いはこの写真にある“被り物”でしょうか?
シリアではあまり見なかったのですがヨルダンに入ったら急に目に付きます。

あと目立つのはサウジアラビアの民族衣装“白いトウブ”ですね。
(トウブについては”こちらのページ”へ)

お茶屋さんでたまたま知り合ったトウブを着た人はサウジアラビアの人でした。
「石油売ってるの?」と聞いたら「ケミカル製品の輸入会社だよ」とのことです。
その人が言うには白いトウブを着ているのはほぼサウジアラビア人らしいです。

シリア以上に異国情緒(アラビア風でしょうか?)が高いヨルダンですが、英語の通じる率はシリアよりも高く滞在する上ではかなりらくちんです。
物価はシリアに比べると大分高い感じですが滞在費用は一日あたり1000円はかからない感じでしょうか。

まだまだアンマンの紹介が続いていきます。