8月27日 中医学交流会2006年08月27日 19時00分13秒

夏の最後の日曜日、中医学交流会 鍼灸分科会 学術大会に参加してきました。
(会のホームページはこちら

まあ書いて字のごとく中医学の学術講習会です。
「この間は経絡治療学会の夏期大学に出席して、今度は中医学とは節操がないやつ」
と思われるかもしれませんが自分自身ではあまり違和感はなかったりします。

ものすごく大雑把な話になりますが、“古典に基づく治療”という意味ではあまり違わない部分があったりします。
(だからお前は馬鹿なんだといわれそうですが・・・)


午前中は参加者が一堂に会して講師役の先生方の治療スタンスなどの講義を受けました。
その中で印象深かったお話が「臨床治療におけるローカライズ」というお話。

古来中国で発達した鍼灸ですが、中国と日本では気候も風土も食の嗜好も異なります。
日本で活躍する中医師の先生方は、中国で書かれた本を基に治療を行うわけですがそのまま臨床に応用してもあまり効果が上がらないケースがあるという話です。

これに対応するために行うのが日本にあわせた(正確には個人個人の生活スタイル)にあわせた治療の微調整という話です。
また同時に術者個人個人にあわせた微調整という話もちょっと出ました。
これらの話は学生である“たまご”にはいささか難しい部分はあるのですが、将来的に参考にできるのではと感じたお話です。


午後からは5人の講師の先生ごとの分科会に分かれて実技を交えた講習になります。
この午後も本当にいろんな意味で勉強になりました。
“たまご”は唯一の女性講師の先生の分科会に参加させていただいたのですがこの先生がすごかったです。
リンク先の経歴の部分を見ていただければわかるでしょうが、非常に稀有な経歴と経験をお持ちの先生です。

いわゆる中医学で一般的?な臓腑弁証をほとんど用いない症状と西洋医学的な診断に基づく鍼は本当に印象深かったです。
何より先生の姿勢がすばらしかったです。
「患者を治してやる!」
という気迫です。
それがこの講習会の参加者には、
「今日、何かをつかんで持って帰ってもらおう」
という形で伝わってきました。

かなりお年を召しておられますし足が悪いというお話でしたが、二時間近くの時間をかけて、分科会参加者全員に鍼を打っていただきました。
1本や2本の鍼ではありません。
参加者それぞれに10本以上の鍼を打って、先生の持つ手技を体験させてくださいました。
それだけではなく、その後は互いにペアを組んで鍼を打ち合うのです。
そして、先生の鍼に近い感じをつかませてくれる機会を作ってくださいました。

本当に頭が下がります。
立ちっぱなしで私たちに鍼を打っていただき、質問にも喜んで答えてくださる。
本当にありがとうございました。


こうした講習会は鍼の技術や知識を学びに来るだけではなく、学び続けるエネルギーを分けていただくものでもあるようです。
明日からの学校の授業、がんばってまいります。



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