11月1日講義内容概要 ― 2005年11月01日 22時02分07秒
一時間目 臨床学総論
●口、舌、歯、咽頭、喉頭の診察(P45、ノートP69)
○視診 兎唇→口唇口蓋裂(先天性)、口角炎、口唇ヘルペス
口唇ヘルペス 神経が集中している部位に有痛性の水泡
唇の色は
○口臭
悪臭はほとんど内臓疾患
アルコール臭、尿臭、アセトン臭、肝性口臭これらは病的もの
生理的口臭と病的口臭をしっかりと区別
アセトン臭を覚えること
○口臭の原因
早朝時口臭、空腹時口臭、乳幼児ミルク臭、緊張性口臭、生理時口臭、内蔵の疾患等
●舌の診察
○形と運動
巨大舌 先端巨人症、甲状腺機能低下症(むくみ)、アミロイドーシス(原因不明)
舌の振戦 アル中、甲状腺機能亢進症
舌の偏位 片麻痺
○舌の色
病的な色をきちんと見れるように
●味覚検査
舌を口の外に出して味の溶液を染み込ませた綿棒をのせる
特に若年層で味覚異常が増えている
●歯の診察
32本(成人)は大事
歯肉炎→歯周病→歯槽膿漏へと進む 歯石の除去は大事
タバコで着色しているのは歯石がある
歯跡は要注意
●咽頭の観察、喉頭の観察
甲状腺の触り方(プリント)
咽頭炎 ウィルス性、細菌性(ジフテリア:偽膜が大事)
cf アレルギーでの咽頭水腫も同様に呼吸困難をもたらすことも
扁桃は成人で縮小
子供が熱を出し易いのは扁桃の炎症が多い
小児期には成人では反応しない菌に対しても扁桃が反応するためである
●胸部の診察
視診4つ
樽状胸 肺気腫患者で肺の拡張で起こる
偏平胸 胸部の厚みが極端に薄い、ゼンソク患者や食の細い人に多い
漏斗胸(靴工胸) 剣状突起部がへこんでいる胸
(靴の職人に多かった)
漏斗胸は先天性で手術で治癒する(NUSS法)
鳩胸 胸骨が逆に飛び出すもの、病的意義はないケースが多い
二時間目 漢方概論
望診からの続き
望舌(舌診)
舌を部分にわけて臓腑に配当
舌尖 心・肺 苦、辛
舌辺 肝・胆 酸
舌体 脾・胃 甘
舌根 腎 鹹
舌の色
淡白色(気虚、血虚、陽虚)
淡紅色(正常)
紅色(熱証)
深紅色(熱が血分に入る)
紫色(瘀血)
舌の形
芒刺舌
瘀斑
痩薄
胖大(水飲・痰飲)
歯痕(同上)
裂紋
光滑
舌苔(濁気が上に上がってきて苔になる)
胃の働きを判断する際によくもちいられる
白苔
黄苔
黒苔
苔の状態
薄苔
膩苔
滑苔
乾苔
剥苔
無苔
舌の総合的な望診
上紀分類を用いておこなう。
三時間目 鍼実技(パルス)
●頚部の触診
頚椎棘突起、横突起の触診
(割愛)
四時間目 臨床実技(現代鍼)
●全体の流れの説明
●問診、患者への対応の模範実技
●問診実習
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