12月1日講義内容概要2005年12月01日 19時45分18秒


一時間目  授業なし



二時間目  解剖学
感覚器の続き
スライド
●味覚器
 舌の構造と味蕾の構造
 味覚=水溶性化学物質の刺激を味蕾で感知する
●嗅覚器
 鼻腔の上皮 多裂円柱線毛上皮
       嗅上皮の二つがある
(嗅上皮が嗅覚にかかわる)
 大脳皮質=旧(4層)-辺縁系(間を結ぶ)-新(6層)
 嗅覚は旧脳に関連する(大脳辺縁系とも)→本能にかかわる

●皮部の感覚器
 皮部の上皮=重層扁平上皮
 汗腺 
 アポクリン線は細胞自体が壊れて分泌
    →種独特の臭いをだす
 脂線 角質層を保護し、体表から蒸発する水分の調整に役立つ
 毛 毛根と毛幹に分かれる
   筋が付属=立毛筋(自律神経支配)
 乳腺も皮膚の腺のひとつ

 皮下には脂肪層があり、結合組織で保持されている
 また、皮静脈や神経が分布している

 血管の末端のネットを血管乳頭といい、神経終末の集まりを神経乳頭という

●爪
 爪体、爪根、上爪皮、下爪皮

●乳腺→これも皮膚の一部
 乳頭、乳輪(メラニン色素が豊富)
 乳腺は脂肪組織に埋まった状態である
 乳汁は乳管を通って乳頭より分泌される
 乳腺は乳腺刺激ホルモンの影響をうけている

講義でまとめ
講義内容は後日アップ




三時間目  休講

今日は一時間のためだけの登校でした
解剖はその甲斐のある授業でした







12月5日講義内容概要2005年12月05日 19時47分52秒


一時間目  臨床学各論

●胆石・胆嚢炎の続き

サイレントストーン(石はあるが発作等は無い)
血液検査で異常値を示すものはプリントで覚えること
→ALP(アルカリフォスファターゼ)

●胆嚢癌
結石を併発することが多い(50から80%)

○症状
 胆管結石と同様の症状を示す
 組織が薄く周り(肝臓等)に浸潤しやすい

○診断
 径が1cmを越える物は悪性率が高い

○治療
 外科手術が基本
 閉塞性黄疸がある場合はドレナージを行った上で手術

注 閉塞性黄疸では便の色が灰白色、尿が茶褐色となる

●その他の胆嚢疾患
○胆嚢ポリープ 
 症状は無く、検診等で偶然見つかる
 1cmを越える場合は癌との鑑別が難しいため手術
○胆嚢腺筋腫症(アデノミオマトーシス)
 良性の腫瘍で悪性との違いは
 ・急激に大きくならない
 ・像影CT、MRIで像影されないこと

膵臓疾患
●急性膵炎
○膵酵素群が膵内で活性かすることによって膵の自己消化を起こすために発症する

○アルコール多飲による膵液流出障害、胆石等による胆汁の逆流などがあるが原因不明のものも多い
悪循環を向かえるケースが多い
→トリプシノーゲンが引き金になるとするものも多い

○上腹部痛(持続性激痛)、背部痛(放散痛)
 背部痛は仰臥位で増強、座位前屈で軽減(orz位でも軽減する)

○二つの徴候は覚える

○酵素
血清、尿中の膵逸脱酵素(アミラーゼ、リパーゼ)が上昇する
特に尿中のアミラーゼ量は低くなるのが比較的早いため経過観察に用いることができる

○低カルシウム血症
→これが見られるのは重症
○白血球の増加→10000から20000
○治療
絶飲食、十分な補液、鎮痛剤、膵外分泌・胃酸分泌抑制剤、プロテアーゼ阻害剤等を投与

目的 膵臓が働くような状況にしない(絶飲食)のが基本

○経過、予後
慢性化は約10%と少ない
多くの場合は予後良
重症例では致命率が30%

●慢性膵炎
○概念
炎症により、膵の線維化と膵実質の破壊が徐々に進行する
○成因
男性では70%がアルコールによるもの
女性では原因不明が60%
外分泌障害→消化吸収障害
内分泌障害→二次性糖尿病

○症状
慢性的に上腹部痛、背部痛を繰り返す
急性再燃時には急性膵炎と同じ症状をおこす
消化吸収障害
→脂肪下痢
二次性糖尿病
→口渇、多尿、多飲、体重減少

○診断
慢性膵炎の診断基準は日本膵臓学会らによるものがある
膵内不整エコー、石灰化像、膵管の不整拡張
(これらはエコー、CTで見られる)
血液検査値は余り役に立たない(急性再燃時を除く)
外分泌検査
→パンクレオザイミン・セクレチン試験
 膵酵素の分泌を見る試験

○治療
疼痛対策
消化酵素剤によるタンパク、脂肪の吸収補助
急性再燃時は急性膵炎と同様の治療

○予後
緩解と増悪を繰り返しながら徐々に悪化するが予後良
糖尿病のコントロールが大事

●膵癌
○上皮癌が多い
近年増加 
周囲組織への浸潤とリンパ節への転移がしやすい(内分泌の関連)
○症状
膵頭癌では比較的早期に黄疸が出ることが多い
たのものは無症状




二時間目  生理学

●新皮質の機能の局在
 ペンフィールドが脳の手術時に研究した
 (手術時には局所麻酔のため意識がある)

1運動野(領)
 中心前回  ブロードマンの第4領野
教科書P188に運動野の図あり
 1逆立ちしている(上が足で下が頭)
 2運動の細かさで占める面積がきまる
  (手の占める面積や唇の面積が広い)

2感覚野(領)
 中心後回  ブロードマンで3、1、2
 1逆立ちしている(下等動物では逆?)
 2感覚の細かさで占める面積が異なる

3視覚野(領)
 後頭葉  ブロードマンで17、18、19

4聴覚野(領)
 側頭葉  ブロードマンで41、42

言語中枢→左脳にある
 1感覚性言語領 ウェルニッケの中枢(ブ、22、聴覚野の近く)
  言われたことを理解するための中枢である
  たとえると辞書のようなもの
  感覚性失語症はたとえるとロシア語のできない人がロシア語の放送を聞くようなこと

 2運動性言語領 ブローカの中枢(ブ 44、45、前頭葉にある)
  返事ができなくなる→運動性の失語症
  これはリハビリでかなりよくなるらしい

cf 言語中枢→左側にある
  右半身マヒを起こすような脳出血では侵されることがある

●前頭葉の役割 
 前頭葉を破壊された患者で研究がスタート
(生活には問題が無かったが、性格が全く変わってしまった)

 「高度の精神活動を行っているところ」

 「記憶」 3つの段階がある
 記銘
 保持
 想起
  シナプスの連絡であると考えられている

 cf学習させたプラナリアを他のプラナリアに食べさせると記憶が移る

○記憶の種類
 長期記憶 
 短期記憶 海馬にある(ボケてくるとやられる)
 (試験に出る?)

●大脳辺縁系
 古い脳である:動物の発達に無関係に存在している 
 →旧皮質(古皮質) 6層構造がはっきりしていない
 場所は底部、内面で新皮質に押し込められたよう

○働き 
 原始的な行動、情動に関与=本能行動
  性行動(人間ではより前頭葉が関与)
  動機づけ=報酬領・懲罰領
 
プリントのサルの図は電極を報酬領に差し込んだ図
 
試験では大脳辺縁系の基本的なはなしがよく出る

来週は脳の最後




三時間目  鍼実技(経絡)
●喘息の治療
 
患者役を行う




四時間目  臨床実習(現代1)
●後脛骨動脈の血圧の測定
○意義
四肢の各位で血圧を測定し、比較することで血管の狭窄の有無などを調べることができる
上肢に比べ下肢血圧が異常に低値となる場合、いくつかの循環系疾患を疑うことができる  
(バージャー病、ASOなど)

実際に四肢を測定し、比較を行った
この際に重要になるのは測定時に血圧が変化しないようにすることである

健常者では血圧に優位な変化は見られない
(但し、下肢の血圧の測定ではアキレス腱が夾雑物として働くため上肢によりも若干高めの数値を示す


 

ダイエット戦記43 近況報告2005年12月05日 19時50分48秒

12月5日
身長 187.6cm
体重 106.2kg(自宅)
BMI=(肥満度Ⅱ)


本日の食事
朝食 キャベツと鳥ササミの雑炊
昼食 白米120g、鳥マスタード焼き、きのこと青梗菜の蒸しサラダ
夕食 ご飯140g、白菜と豚肉のスープ煮、赤魚の煮物、香の物
間食  水、茶、コーヒー、チョコケーキ一口、苺


や先週末から風邪をひいて更新ができていません・・・・
当然ながらジムもお休み
あさってくらいから再開しようと考えてます

毎年この時期には風邪を引くのですが、今年はまだましかな?

まあ今日も早く寝ます

USBカードリーダートラブル顛末(恥) 誰かの役に立てば2005年12月06日 05時53分31秒

ブログにも書いていましたがここしばらくパソコンが不調で本当に困っていました。

具体的な症状は・・・
「USB接続の内蔵型カードリーダーが認識されない」
というものです

致命傷に近いです
デジカメからのデータも、PDAからの授業記録のデータも取り込めません
あーでもない、こーでもないとパソコンをいじりまくって結局クリーンインストール
でも認識しない・・・・・・?



機種はこれ、
FA404M 3.5インチフロッピーディスクドライブ USB対応7in1メディアドライブ
MITUMI製の製品で他社にもOEMしているようです
(逆かもしれませんが)

写真のクリックでMITUMIのページに飛びます



症状を正確に記します

①ある日突然USBカードリーダーが使えないことに気がつく

②USBのドライバが壊れたかと思って
 コントロールパネル→システム→ハードウェア→デバイスマネージャー
 で確認をしてみると
 「不明なデバイス」なんて表示が見られる

③セオリーどおり一旦、不明なデバイスを削除して
 「ハードウェア変更のスキャン」を実施
 すると新たなUSB危機の認識とインストールを開始するが最終的に不明なデバイスとなって結局使えない

④USBドライバの再インストールを実施しても症状は同じ


ではどのようにして修復(回復)させたかというと

<ここからしばらく症状の改善には役に立たない無駄足掻きの記録です>
○ケースを開けてUSBリーダーの配線をチェック
 (ここでコンセントを抜いていたら楽だったのに・・・・・)
○一瞬考えてすぐにクリーンインストール
 (データは別のHDにあるからってむやみにするのものではありません)
○ウィンドウズのアップデートならびにドライバの再インストールを実施
 (かわりゃしねえよ)

ここいらへんでやっと気がついてネットでググッて見る

どこぞのページでFAQを発見、BIOSの設定などと書かれているのでやってみる
(まだ何も状況は変化しない)


いい加減頭にきてもう新しいの買おうかと思ったが、再度ググる
すると某掲示板で発見



<ここから対処法  大事>

「コンセント抜いてみな」  という書き込み発見!!
      ↑
   神の声でした

結論から言うとコンセントを抜いたら治りました

どこがポイントだったかというと・・・
デスクトップのATX電源はその規格上、通常の終了(ソフトオフ)では完全には電気が切れません
USBやマウス、キーボードへは電気が流れています

まあどんな電化製品でも調子が悪かったら一旦電気を切って様子を見るものです
パソコンのUSB機器はパソコンを再起動しても終了しても電気は切れないんです
だからトラブルを抱えたままだったという体たらく

コンセントを抜いてから入れなおし起動したら勝手に認識してくれました

えらい単純な解消法でしたが、気がつくのにかれこれ2週間
はっきりいって恥ですが誰かの役に立てばと思って書き残します。



さてそもそものトラブルの原因は?
どうやらリーダーにメモリーを差し込んだままリブート(再起動)したのが原因のようです

こっちもえらい恥ずかしいのですが・・・・・・



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12月6日講義内容概要2005年12月06日 19時23分55秒


一時間目  臨床学総論

新規プリント

●足の変形
○尖足 
 段ボール等でも変形の予防は可能
 
骨折等での固定でも萎縮(廃様萎縮)はある
鍼を使って萎縮の抑制は可能
(胃経、肝経、腎経)
ギブスの固定などでは下腿の血流が悪くなる(左右で温度差が出るほど)
大腿二頭筋、大腿四頭筋へのランダムな刺鍼でも血流の改善は認められる

プリントP108 ☆靴選びの10箇条
 特に大事なのは「ヒールの高さは3cm以下」

●膝関節部の変形
内果を接着して大腿骨顆が開いている→内反膝(O脚)
この逆を外反膝(X脚)
どちらも腰への負担が大きい

矯正法等は基本的には7歩歩いたら元に戻る
→定期的に長期通う必要がある(癖を正す)

●股関節疾患
先天性股関節脱臼が有名
女児に多い→女児で歩行年齢なのに歩かないケースは疑う
先股脱は紙おむつの普及で増えている

●皮膚・爪
紫斑、発疹、浮腫は下肢に出現し易い
通風結節は耳介にも起きる→硬いしこり

●血管およびリンパ管
中年以降、肥満、長時間立位、(冷え)

下肢動脈拍動→足背、後脛骨、膝窩、大腿動脈
○血管の病
閉塞性動脈硬化症→ASO
閉塞性血栓血管炎→バージャー病
上記疾患では間歇性跛行がおこる

筋肉の診察
●筋萎縮
著名なものは視診、触診でわかる
○原因
一次性
 下部運動ニューロンの障害(末梢神経障害)
 筋肉の疾患によるもの(膠原病など)

○筋肥大
 運動、職業などの鍛練で生理的におきうる
 筋ジストロフィーでも起きることがある
  一部の筋が脂肪性に肥大するケースがある
  デュシェンヌ型筋ジストロフィーに特徴的




二時間目  漢方概論(辞書崩壊につき漢方用語はひらがな代用)
●肝 自律神経系の失調症に関わるケースが多い
 血を蔵す
 疎泄をつかさどる
  気を通す、エネルギーを通す
  伸び伸び通す
 目に開きょうする

疾患:失調すると自律神経系の問題へとつながっていく
内傷(七情=過剰なストレス)などによって肝気の鬱滞する
治療には、母である腎、子である心が大事

肝克脾→肝の問題は脾へ通じる

肝気=有余傾向=陽→火化しやすい
 火化すると上にのぼる
 火は湿をはさみ易い→
 
肝血=陰
 虚すると肝血虚、肝血不足
母である腎も重なると
 肝腎陰虚

 肝=風→駆風薬が用いられる事が多い
 肝風内動→血が足りないと中で空虚に動
 メニエル病や中風(脳梗塞)
など

肝の処方
○肝気鬱結
 加味 かみしょうようさん のぼせがある場合
 しょうようさん  
 半夏厚朴湯 半夏は乾かす力が強い
 など

○肝火上炎 肝気が火となって上に向かう
 りゅうたんしゃかんとう(竜胆が肝をシャする)
 おうれんげどくとう
 更年期様症状などの疾患におおい


○肝胆湿熱 肝火が湿を挟む
 りゅうたんしゃかんとう
 いんちんかたんとう

○肝陽上亢
 てんまちょうとういん

cf アトピーは肝→そのうち腎がやられる

○肝血虚
 補血→補肝湯、四物湯
 血の不足だからといって鉄を補えばよいという物ではない
 肝機能が低下していると鉄分の消化ができない


○肝腎陰虚
 十全大補湯(四物湯と四君子湯ベース、覚える)
 ほとんどが四物湯ベース
 
●心 (小腸)
 血脈・神明をつかさどる
 心は神を蔵し、その華は面色にある
 心は舌にかいきょう

心の処方は来週





三時間目  鍼実技

●菱形筋
 背中のこりがおおい
 必ず斜刺が大原則

肩甲骨内縁から内上方に向かって筋層は走っている
僧帽筋がかぶっているが、筋の走行が異なるため触知することは可能
筋を確認後上方より下方に向けて鍼を刺鍼する
この際に鍼の向きは水平刺にちかくおこなう

確認は収縮する筋の方向性が一致していること
僧帽筋が動いていないこと
(僧帽筋の走行は菱形筋と直角に交わるように走る)

菱形筋は筋繊維を捕らえるのが難しい
難易度は比較的高め




パキスタンの旅 ラホール42005年12月06日 21時10分07秒

スーフィーナイトの続き


写真としてはとんでもない失敗作ですが現場の雰囲気、としては一番現れているので恥ずかしながら掲載
現地の熱気というか熱狂を感じてください
ひとつだけ勘違いをしてほしくない点があります
これは純然たる宗教行事であり、ショウでもトランスパーティーでもありません
ドール奏者もダンスをする人も聖職者であるのです
彼らを始めスーフィーに集う人々は誰もが異邦人である我々旅行者を暖かく向かえてくれます
向こうでも人気が有るスーフィーナイトは、とんでもない混み方をしますが、座る場所がなくて困っている外国人を見ればいろんな人が「こっちにおいでと」声をかけてくれます
これらはすべてイスラムの教えの元にあることを忘れてはいけないと感じるんです
「客人は神からの贈り物である」
コーランの一説にある言葉を実感させてくれる彼らの好意を無下にするような行動だけはしてはならないのだと思います

なんとも文章にするのは難しく陳腐な言葉になってしまいますが好意に甘えるのはともかく、好意にあぐらをかくようなまねだけはしてはいけないなと



旅の最初からだったのかどうか、もう忘却のかなたに行ってしまいましたが、観光地や凄い遺跡よりも普通の人が暮らす町が好きです
もちろん観光地も多く巡りましたし、びっくりするぐらい凄い風景をたくさん見てきました
でも何よりその地に暮らす人が好きです

だから旅で見るものの多くは商業的な興行ではありません
スーフィーナイトもそのひとつです

「旅人なんて物は、他人の庭にズカズカと入り込んで好き勝手をしているようなもんだから、このことを肝に踏まえ、せめて配慮だけは忘れないようにしよう」

旅をしていた時に自分への戒めとして考えていた事です
客人として向かえてくれた彼らの好意によって得られた経験はかけがえのない物となりました

そしてスーフィーナイトはドール演奏のクライマックス”回転ドラム”へと続きます


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12月7日講義内容概要2005年12月07日 10時20分16秒


一時間目  病理学
免疫の続き

●膠原病
結合組織、膠原線維をおかす病
結合組織は全身に存在するため血管(膠原線維からできている)筋肉の基質に物理的な変化をもたらす

代表的な変化はフィブリノイド変性(P24)
→フィブリン類似様変化のこと

○全身性エリトマトーデス
女性に多い(若いピークは20歳から30歳)
全身の血管をおかす→さまざまな症状(脳の血管をもおかす)
蝶形紅斑

○皮膚筋炎、PSSなど冒される場所でさまざまな疾患となる

cf 慢性関節リウマチはない→関節リウマチ

 自己免疫を理解しないといけない
通常は自己の身体の成分には免疫寛容が働き免疫機構は働かないが、なんらかの狂いにより過剰な自己抗体とか自己抗原に感作されたリンパ球が産生される

●臓器特異性自己免疫疾患
橋本病(甲状腺)、バセドウ病(グレーブス病 甲状腺)、アジソン病、重症筋無力症、関節リウマチ

○バセドウ病
甲状腺の自己免疫疾患
甲状腺が腫大し機能亢進

○橋本病
リンパ種性甲状腺腫
甲状腺の機能低下が特徴

○重症筋無力症
シナプスのアセチルコリン受容体が標的となり、シナプス接続の異常をもたらす


腫瘍
ガンとは異なる
●定義
○腫瘍 体細胞がなんらかの原因によって正常ではない細胞に変わって増殖した物
→生体の細胞が異常な細胞(正常とは異なる)に変わって、過剰に増殖した状態

○腫瘤 身体の一部に境界明瞭な腫脹・突隆が見れる物 
→盛り上がっている状態のこと、正常組織よりも突出していれば用いる ex 筋肉内出血
腫とは盛り上がるの意味

○接触阻止は割愛(実験での結果のため)

●悪性腫瘍と良性腫瘍の定義
実ははっきりとした境界はない

○良性腫瘍 benign(ビナイン)tumor
増殖がゆるやか
ある場所に原局(膨脹性発育)
周りの正常組織への影響は少ない
*できた位置によっては悪性腫瘍といっていいような障害を起す物もある
*内分泌腺の良性腫瘍もホルモンバランスを狂わすこととなることがある
ex 脂肪腫、線維腫

○悪性腫瘍 malignant (まりなん)
成長(増殖)が速い
リンパ管、血管に浸潤性増殖を起こし、遠隔転移をおこす
「カニが足を延ばしたように増殖する」

○異形性
正常細胞に比べどの程度異なっているかを見る
過去の経験から短時間で判断がつく
→臨床の現場で良性・悪性の区別をつける大きな方法
(他の鑑別点は時間がかかる)
今では遺伝子診断等も発展している


●発生母体による分類
どの細胞が元となって腫瘍になったのかで腫瘍を分類する方法
大まかに2種に分けて行う(教科書は3種)

○上皮性腫瘍
 上皮は外界に接する細胞→泌尿器や胆管も 
○日上皮性腫瘍
 それ以外

この良性腫瘍、悪性腫瘍、上皮性腫瘍、非上皮性腫瘍を組み合わせて4種類に大別する

・良性上皮性腫瘍
・良性非上皮性腫瘍
・悪性上皮性腫瘍   癌腫・がん腫
・悪性非上皮性腫瘍  肉腫

癌腫、がん腫、肉腫をあわせていわゆる がん(癌)となる





二時間目  中医学

●八網弁証  各八網の特徴をきちんと理解する
表証
裏証
寒証
熱証
虚証
実証


●表証の例外
悪寒、発熱→表証とはかぎらない
浮脈→表証と 
  →虚証  浮、大、無力
数脈 熱証とはかぎらない
悪寒、発熱がなくても表証であることがある

病態は典型的なものもあればそうでない場合もある





第一週は三時間目はありません

風邪をひいて寝込んでいたら・・・2005年12月09日 18時07分33秒

風邪をひいてしまっています

情けないことに学校二連休
熱は昨日が38.5℃
今日は37.6℃

まあともかくのどと鼻がやられてます
解剖学的にいうと「上気道炎」と「鼻腔炎」でしょうか

さっきまで寝ていたのですが、ナンカ変な笛の音で目が覚めました

一人で寝ているんでそんな音するはずないのですが・・・・
はっきり目が覚めて気づきました

自分の呼吸音ジャン・・・・・・・orz

生姜の入ったあったかいスープ飲んで寝ます

12月12日講義内容概要2005年12月12日 06時14分44秒

風邪の状態はやや小康状態、休めない実技があるのでがんばって学校へ

したら、クラスメイトがわらわらと休み・・・・みんな風邪のよう


順番が狂いますがまずは昨日の講義のまとめから・・・実技は除きます

一時間目  臨床学各論

●膵癌の続き

膵頭癌→胆管が通っている→圧迫→閉塞性黄疸

体重減少が特徴
→食事の度に痛む→さらに食べなくなる→他の癌に比べても減少が激しい

○診断
触診では判明するのは後期
MRCPにより比較的負担の少ない診察が可能
腫瘍マーカー CA19ー9 Spanー1がある
手術できれば治療の効果が期待できるが、化学療法、放射線療法は効果が少ない
膵癌は発見が遅くなることが多い
○予後
予後は不良、転移のないもので術後5年生存率は40%
転移のある物は3年で10%程度

cf 化学療法の効果
 今までは5FUで4.8%の延命率
 塩酸ゲムシタビンで23.8%程度

○像映検査での変化
 クールボワジェ徴候→膵頭癌で胆管圧迫による胆嚢の腫脹

呼吸器疾患
●呼吸器の概論
 上気道→鼻前庭から鼻腔、咽頭、喉頭
 下気道→気管、主気管支、肺葉気管支、小気管支、終末細気管支

●上気道炎
上気道の炎症
かぜ症候群、扁桃炎、喉頭炎、副鼻腔炎、中耳炎
○慢性、急性がある
慢性→慢性副鼻腔炎  急性→かぜ症候群
○原因
ほとんどがウィルス感染症、まれにマイコプラズマ、クラミジア、細菌
○経過
ほとんどが自然治癒し易い
ウィルスには薬は少ない

●かぜ症候群
ウィルスが主要因95%、細菌は5%程度
ライノウィルス(鼻症状)30%、アデノウィルス(喉症状)10から15%、コロナウィルスは10%、エンテロウィルスは夏風邪の原因、未知のウィルスが30%
○定義
上気道の急性カタル性炎症(漿液性炎カタル=下に流れる)
ウィルスが上皮細胞に入り込んで発症するが、ウィルスによっては上皮の線毛を冒し、菌の感染を起こし易くなる

○症状
鼻症状と咽喉頭症状が見られる
咳そう、痰→下気道を疑う
肺炎はかぜ症候群から起こることが多い
○診断
症状のみで行う(ウィルス検査をすると分かったころには治ってる)

○治療
基本は対症療法(自宅安静と水分栄養の補給)
感染は原則飛沫感染

○二次感染
インフルエンザ菌、肺炎球菌、連鎖球菌
○経過予後
予後良、肺炎の合併に注意


●急性気管支炎
○定義
かぜ症候群が気管支に波及して起こることが多い(続発)
ウィルス感染が主で細菌は7から44%
菌はインフルエンザ菌、肺炎球菌が多い
○成因
下気道の気管支上皮を傷害し、気道内分泌を増加させる
○症状
発熱、咳そうが主で
痰の色
 ウィルス→漿液性で白色  菌→黄色・黄緑色で量も増える

○湿性ラ音→断続性ラ音 ぶつぶつ、ぱちぱち
○乾性ラ音→連続性ラ音 ひゅーひゅー

○診断
臨床診断で、かぜ症候群でかっ痰が出るようになった場合に合併症として診断する

○治療
基本は安静、休養、水分栄養の補給
対症療法は慎重に
膿性痰→細菌感染→抗生物質、抗菌薬

○経過
基本は良、二次感染の肺炎に注意


●肺炎
○肺胞腔内の炎症、細菌が大部分、かぜ症候群からの二次感染で併発することも多い
高齢者では致死的疾患である
(高齢になるほど肺炎での死亡率があがる

○肺の実質→肺胞の炎症

○原因菌
肺炎球菌が多く、若年でマイコプラズマ、高齢者ではインフルエンザ菌

○症状
感染症状(発熱・悪寒)と呼吸器症状(咳、痰、息苦しさ)
膿性痰→細菌性、痰が少ない・空咳→マイコプラズマ
 高熱(39度)、空咳が特徴で4年毎に流行期がある

○診断
感染症の有無の検査→3点セット
起炎菌の同定

○治療
抗菌剤の投与
肺炎球菌→ペニシリン系、不明→新キノロン系

○予後
適切な抗菌剤で数日で軽快
高齢者では呼吸不全やショックの可能性あり

cf レジオネラ肺炎などもある
  高齢者では致死的


●肺結核  今週は読むだけ






二時間目  生理学

●運動系の中枢機序
まだまだ分からないことが多い
非常に複雑な形で処理を行っている
1錐体路系  随意運動系
2錐体外路系 不随意運動系→姿勢制御
3小脳系   不随意運動系→姿勢制御

●錐体路系
 運動野→皮質脊髄路→運動神経細胞
 運動野からおこった錐体路系は内包を通る
 (内包は脳出血の好発部位)
その後、延髄錐体で80%は錐体交叉を行い外側皮質脊髄路を通って行く
残り20%は延髄で交叉せず、前皮質脊髄路を通り、頸髄、胸髄あたりで反対側に交叉する

●錐体外路系
錐体路系以外の経路(小脳系を除く)
○役割
姿勢の制御
筋緊張の調整
○経路  難しい
運動野→大脳基底核→視床→運動野→脊髄を通って命令が
大脳基底核=運動のプログラム?

○神経核の話
大脳の白質の中に存在する神経細胞体の集団
大脳基底核=いくつかの神経核の総称
大脳基底核群=機能でひっくるめた名称

○大脳基底核の障害と特有の不随意運動
・パーキンソン病 筋強剛・振戦
 意識レベルも低下→仮面様顔貌(顔の筋がこわばる)
 突進症状
 黒質の異常、ドーパミンの不足による→前駆体の投与で改善
・アテトーゼ 駆幹に近い筋肉の不随意運動
・舞踏病  駆幹に遠い筋肉の不随意運動

●小脳系
○役割
姿勢の制御
筋緊張の調整
細かい運動
運動野→→→→→筋の運動
 ↓       ↓
 →→小脳←←←←←
小脳で筋の動きを比較・監視している
○疾患
小脳障害→アタキシー(酔っ払いのような歩行)
推尺異常→ものを取る時に距離感がうまくつかめない
意図振戦→何かしようとした時に震えが起きる
(企図振戦) 安静時は起きない
 大脳基底核の振戦は安静時も起きる

●脳波
頭皮上から電位を記録したもの

心電図:1cm=lmV
脳波: 1cm=50μV 3cm/秒で記録紙が進む

○四種類に分けている
・β波  >13Hz(細かい波)脳が活動状態
・α波  8~12Hz リラックス状態
・θ波  4~7Hz
・δ波  <3Hz  深い眠り
α波、β波=速波 目覚めた状態(大人)
θ波、δ波=徐波 睡眠時に出る
脳波を測って、活動状態とこれらの波の特徴を見比べて判断する
→脳腫瘍の判断をすることが可能

○α-ブロッキング(α遮断)
目を閉じている状態から目を明けるとアルファ波からベータ波に移行する現象






三時間目  鍼実技(経絡)

●喘息の治療
面白かったです






四時間目  臨床実習(現代)

●血圧計の復習

●反射
 面白かったです
 別途まとめてアップします



12月13日講義内容概要2005年12月13日 06時16分34秒


一時間目  臨床学総論

●筋肉の自発的収縮
線維束性れんしゅく→抹消性運動ニューロンの障害
但し、神経の疲労でも起きる

●筋トーヌス=どんなに弛緩した状態でも筋肉は不随意に緊張している
過剰になっているかどうか→他動運動でみる
 筋緊張測定器(=筋硬計)でもはかれる

○筋トーヌスの亢進=痙直・硬直(強剛)がある
痙直=折り畳みナイフ現象
 屈筋または伸筋のどちらかが障害
 錐体路の障害
硬直=鉛管現象、歯車現象(円滑な動きができない)
 屈筋、伸筋の双方の障害
 錐体外路の障害

パーキンソン病→錐体外路の障害→全身の筋肉がカチカチに→お灸が効く?カマヤ

○筋トーヌスの低下
振り子様運動→脳疾患や片麻痺の初期、脊髄ロウ
筋肉は押すとすぐに戻る→押してもなかなか戻らなくなる

片麻痺→弛緩麻痺→硬くなる

●骨・関節の観察
○視診
左右を比べる、膝は膝蓋骨、ひじは肘側、足関節は内外果

関節の変形
内反(足の小指をつける?)、外反、過伸展、捻転がある
麻痺性疾患→筋力の不釣り合いから起きる

マン-ウェルニッケ拘縮

○骨の触診
骨端、骨幹端部は触れやすい
多発性軟骨性外骨腫

圧痛、叩打痛もしらべる

○骨折  5大症状は大事
・骨折部局所の疼痛
・機能障害
・変形
・異常可動性
・軋轢音
マルゲーヌ痛=折った線上に痛みが出る
一般的に痛みが著しい

軸圧痛=長軸方向への圧で強い痛み
骨折の時は周りに鍼→廃用性萎縮

骨折時はむやみにいじるな
X線で正確鑑別





二時間目  漢方

●診断から治療学
漢方で用いられる治療原則
・六経弁証
・八網弁証
・気血水
・臓腑弁証
具体的な治法
 汗 吐 下 和 温 清 消導法

脾胃の機能
●脾
1脾は運化・昇精をつかさどる
2脾は血を統べる
3脾は口に開キョウする その華は口にあり
4脾は肌肉をつかさどる、四肢

●胃
1胃は受納・腐熟をつかさどる
2胃は通降をもって順とする

●疾患
○運化機能低下(脾気虚)
   原因           症状
 先天的に虚弱        食欲不振
 過度の労働・疲労      腹部膨満
 慢性病による虚弱       軟便
 精神的ストレス
 食事の不摂生
          ↓
         脾気虚
         脾陽虚
         中気下陥
         脾不統血

○脾陽虚
 温く機能低下、津液代謝機能低下

○中気下陥
 昇精機能障害、脾気が上昇しない、固渋機能低下
 →十全大補湯 補中益気湯(脱肛に用いることも)

○寒湿困脾
 湿気のある環境で生活している等

●胃の病症
○胃陰虚 陰液の不足
 慢性病、老化、高熱、熱性病の回復期、胃熱が長引く
○胃熱 熱邪が侵入・停滞
 辛い物、油っこいもの、過食 
 肝火が胃を犯す ストレス、イライラ
 胃の陽気が化熱
 口内の皮膚が薄くなる
 →オウレン解毒湯、五レイ散

○胃寒 胃の陽気が不足する
 生物の摂取、腹部を冷やす
 
○胃気上逆 胃の疾患では大体これも起きる
 降下作用の失調 

●他の臓腑にかかわる病症
 詳しくはノートに
 ○心脾両虚
 ○肝脾不和
 ○肝胃不和
 ○肝寒犯胃
 ○脾肺気虚
 ○肺胃陰虚
実際にはいろいろ混ざって起こることが多い





三時間目  鍼実技(パルス)

●試験範囲の確認と自由練習

○試験範囲
・内側広筋
・前脛骨筋
・大腿二頭筋(長頭)
・脛骨神経パルス
・中殿筋
・腰方形筋
・脊柱起立筋
・大円筋
・僧帽筋(中部線維)
・頭板状筋
・肩甲挙筋
・菱形筋
・顔面神経パルス
・総指伸筋(中指)
・棘上筋
・大腿筋膜張筋

○テスト方は来週発表だがこの数の数倍になる予定
(筋パルス一つで2~3種のテスト法を行ったため)


今から鬱だ・・・・・・


中指は今日も人差し指と一緒に動いてしまいました