12月19日講義内容概要 ― 2005年12月19日 21時18分00秒
12月19日
一時間目 臨床学各論
●結核の続き
○感染経路は空気感染
一次結核症は発症率が5%
→無症状でも感染巣のなかで結核菌は生きている
二次結核症も発症率が5%
数年から数十年後、免疫力低下で
結核菌は好気性で至適温度は37℃→肺は好発
ツベルクリン反応などは病理学ノートを参照
○症状
一般的には明らかなものはない
但し、ぜいがい、かったん、微熱、寝汗がある
(症状は出ても軽微)
○診断
エックス線で肺野に浸潤影
菌培養検査で痰を検査する
○治療
抗結核剤を用いるが副作用に注意が必要
○経過・予後
治療がうまくいくと再発率は少ない(2~5%)
但し、免疫力が低下するような疾患の罹患で再発率が上がる
多剤耐性結核菌は再発率が高い
●閉塞性呼吸器疾患
気管支喘息、肺気腫、慢性気管支炎
a肺気腫
○概念
終末細気管支よりも抹消での気腔の不可逆的な拡大をいう
あきらかな線維化を伴わない
肺胞の破壊、壁の弾性の減少
○疫学
日本では米国に比べ少ないが、診断がきちんと行われていないためとも言われている
○成因・病態
肺機能検査で閉塞性障害(呼吸障害、一秒率低下)
喫煙との関係が高いと言われている
→加齢変化以上の機能低下
喫煙者の15%は平均以下に低下している
cf 肺機能検査
・肺活量
・%肺活量(肺活量/年代、性別の平均値)
・一秒量(一秒間に吐き出す呼気量)
・一秒率(一秒量/肺活量)→気道の閉塞を見る
で見る
変性部位で2つに分ける
小葉中心性→呼吸細気管支の問題
汎小葉性→肺胞の問題
要因は喫煙と遺伝的要因(α1アンチトリプシン欠損)別途、大気汚染や感染も言われている
慢性気管支炎(症状)との区別は困難である
→慢性閉塞性肺疾患と総称される
すべての閉塞性肺疾患はカブル
○症状
労作時呼吸苦(大事)
→経年でゆるやかに悪化、感染症で進行が速く
→呼出が困難
呼吸音減弱-呼気時間の延長
樽状胸
ひどくなると右心不全を来す=肺性心
CO2ナルコーシス→呼吸停止
気管支も変形した肺胞で圧迫され細くなる
→口をすぼめ息を吐くことで圧を上げ、気管支を広げる
ばち指→指の末端が大きくなる
○診断
エックス線 肺の過膨張
CT
肺機能検査(一秒量、率の低下、残気量の増加)
○治療
不可逆性→対症療法
何より禁煙
呼吸訓練→ロウソクの吹き消し
薬物療法は気管支拡張薬の服用
吸入、服用あり
○経過・予後
次第に進行する→肺機能の低下
最終的には呼吸不全でなくなるケースが多い(感染症の合併)
●慢性気管支炎→症状
一年に3カ月以上続く、咳嗽・喀痰が2年以上続く
閉塞性障害を伴うと慢性閉塞性肺疾患と呼ばれる
★慢性気管支炎は急性気管支炎が慢性化したものではない
○疫学
喫煙者がほとんど
○症状
咳嗽・喀痰
○診断
問診での経緯、肺機能検査
チアノーゼが著名
○治療
禁煙が最も大事
体位変換ドレナージやタッピングで去痰を徹底に
体位変換は重力を利用、
タッピングは打圧で出す
対症療法は教本を
進行すると酸素吸入
○経過予後
進行すると肺気腫との区別が困難
肺炎の合併の問題あり
肺気腫に比べると予後は良い
●気管支喘息
好酸球、リンパ球を主体とした気道の炎症
可逆性が多いが、コントロールを行わないと不可逆になることも
○疫学
都市部で多く、東京とでは小児の累積有症率が6.4%、成人で3.0%
死者は減少傾向だが年間4000人程度
○成因病態生理
1アトピー型(外因性アレルゲンへのIgE抗体)
非アトピー型(IgEなし、感染からくるもの)
(混合型も多い)
2小児の90%成人の60%はアトピー素因をもっている
ダニ、ほこりなどのアレルゲンが重要
3アレルゲン暴露からの発症時間で2つに分ける
○症状
略
気管支の変化はプリント参照
○診断
症状が基本
・血液検査→アトピー
・気道可逆性試験
・気道過敏性試験
○治療
コントロールが中心 (治らない)
自己判断で治療の中止は行ってはいけない
ピークフローでの状態把握が重要
二時間目 生理学
脳波の続き
●睡眠と脳波
活動時→早い周期の波
睡眠時→遅い周期の波(δ波デルタ波:徐波)
のはずが、睡眠時にも活動的な脳波が出る時がある
→この時には目玉が頻繁に動く
Rapid eye movement(急速に目を動かすこと)
→REM(レム)睡眠
徐波のときの睡眠をnon-REM睡眠
眠りに入る時は必ずノンレム睡眠から始まる
ノンレム睡眠→レム睡眠→ノンレム睡眠と
一晩に5~6回繰り返す
○レム睡眠の特徴(金縛りの原理?)
1はやい眼球運動
2抗重力筋の緊張がゼロになる
3手足の俊敏な動き(ピクッとなる)
4夢を見ている
5呼吸、脈拍、呼吸が乱れる
6勃起
●脳脊髄液
・外力をやわらげる
・脳の栄養
脳脊髄液は絶えず循環している
→脈絡そう→側脳室→第三脳室→第四脳室→孔→クモ膜下腔へ→硬膜の静脈に吸収(静脈そう)
脊髄液の採取はL3L4で行う
→この部分では脊髄ではなく馬尾神経になっている
●血液脳関門(BBB Blood Brain Barrier)
感染した菌の脳への移行を防ぐ働きがある
→脳の毛細血管は神経膠細胞(グリア細胞)により取り囲まれている
また、血管の内皮細胞の間隙も非常に狭い
酸素や二酸化炭素は通過可能
ブドウ糖は担体を用いて行っている
注意 視床下部の部分には脳関門がない
感覚器 Sense organ
●感覚器の総論
身体の外界の状態を知るもの
○特殊感覚
視覚
聴覚-運動感覚(平衡覚も含む)
味覚
嗅覚
○体性感覚
皮膚感覚
●総論
○適合刺激 受容体
受容器はそれぞれに適合した刺激で反応する
注意 痛覚には適合刺激がない
(刺激が強ければ痛覚となってしまう)
○刺激と活動電位
刺激の強弱は受容器電位は波の大きさで
活動電位はゼロか無の法則に従うため
刺激の強弱は→周波数を上げ、電位発生の回数も増える
○順応
→刺激を持続的に与えて行くと徐々にその感覚が失われている
風呂の温度もいずれなれる
原理 活動電位が出にくくなる
周期が徐々にゆっくりになる
○ウェーバーの法則(Weber)
(数学的に証明したのはフェフィネル→ウェーバーフェフィネルの法則)
ΔW/W=一定
W:ある刺激
ΔW:Wと異なると認識できる最小の刺激の差分
一般的にはウェーバー値は1/10
ウェーバー比が小さい→弁別能が高い
これを数学的に取り扱ったのがフェフィネル
三時間目 鍼実技(経絡)
●偏頭痛の治療
自分は偏頭痛については発生部位と経絡の流注での関連の治療のみかと思ってましたがいろいろあるようで面白いです
もう一度テキストを見ながら復習中
一時間目 臨床学各論
●結核の続き
○感染経路は空気感染
一次結核症は発症率が5%
→無症状でも感染巣のなかで結核菌は生きている
二次結核症も発症率が5%
数年から数十年後、免疫力低下で
結核菌は好気性で至適温度は37℃→肺は好発
ツベルクリン反応などは病理学ノートを参照
○症状
一般的には明らかなものはない
但し、ぜいがい、かったん、微熱、寝汗がある
(症状は出ても軽微)
○診断
エックス線で肺野に浸潤影
菌培養検査で痰を検査する
○治療
抗結核剤を用いるが副作用に注意が必要
○経過・予後
治療がうまくいくと再発率は少ない(2~5%)
但し、免疫力が低下するような疾患の罹患で再発率が上がる
多剤耐性結核菌は再発率が高い
●閉塞性呼吸器疾患
気管支喘息、肺気腫、慢性気管支炎
a肺気腫
○概念
終末細気管支よりも抹消での気腔の不可逆的な拡大をいう
あきらかな線維化を伴わない
肺胞の破壊、壁の弾性の減少
○疫学
日本では米国に比べ少ないが、診断がきちんと行われていないためとも言われている
○成因・病態
肺機能検査で閉塞性障害(呼吸障害、一秒率低下)
喫煙との関係が高いと言われている
→加齢変化以上の機能低下
喫煙者の15%は平均以下に低下している
cf 肺機能検査
・肺活量
・%肺活量(肺活量/年代、性別の平均値)
・一秒量(一秒間に吐き出す呼気量)
・一秒率(一秒量/肺活量)→気道の閉塞を見る
で見る
変性部位で2つに分ける
小葉中心性→呼吸細気管支の問題
汎小葉性→肺胞の問題
要因は喫煙と遺伝的要因(α1アンチトリプシン欠損)別途、大気汚染や感染も言われている
慢性気管支炎(症状)との区別は困難である
→慢性閉塞性肺疾患と総称される
すべての閉塞性肺疾患はカブル
○症状
労作時呼吸苦(大事)
→経年でゆるやかに悪化、感染症で進行が速く
→呼出が困難
呼吸音減弱-呼気時間の延長
樽状胸
ひどくなると右心不全を来す=肺性心
CO2ナルコーシス→呼吸停止
気管支も変形した肺胞で圧迫され細くなる
→口をすぼめ息を吐くことで圧を上げ、気管支を広げる
ばち指→指の末端が大きくなる
○診断
エックス線 肺の過膨張
CT
肺機能検査(一秒量、率の低下、残気量の増加)
○治療
不可逆性→対症療法
何より禁煙
呼吸訓練→ロウソクの吹き消し
薬物療法は気管支拡張薬の服用
吸入、服用あり
○経過・予後
次第に進行する→肺機能の低下
最終的には呼吸不全でなくなるケースが多い(感染症の合併)
●慢性気管支炎→症状
一年に3カ月以上続く、咳嗽・喀痰が2年以上続く
閉塞性障害を伴うと慢性閉塞性肺疾患と呼ばれる
★慢性気管支炎は急性気管支炎が慢性化したものではない
○疫学
喫煙者がほとんど
○症状
咳嗽・喀痰
○診断
問診での経緯、肺機能検査
チアノーゼが著名
○治療
禁煙が最も大事
体位変換ドレナージやタッピングで去痰を徹底に
体位変換は重力を利用、
タッピングは打圧で出す
対症療法は教本を
進行すると酸素吸入
○経過予後
進行すると肺気腫との区別が困難
肺炎の合併の問題あり
肺気腫に比べると予後は良い
●気管支喘息
好酸球、リンパ球を主体とした気道の炎症
可逆性が多いが、コントロールを行わないと不可逆になることも
○疫学
都市部で多く、東京とでは小児の累積有症率が6.4%、成人で3.0%
死者は減少傾向だが年間4000人程度
○成因病態生理
1アトピー型(外因性アレルゲンへのIgE抗体)
非アトピー型(IgEなし、感染からくるもの)
(混合型も多い)
2小児の90%成人の60%はアトピー素因をもっている
ダニ、ほこりなどのアレルゲンが重要
3アレルゲン暴露からの発症時間で2つに分ける
○症状
略
気管支の変化はプリント参照
○診断
症状が基本
・血液検査→アトピー
・気道可逆性試験
・気道過敏性試験
○治療
コントロールが中心 (治らない)
自己判断で治療の中止は行ってはいけない
ピークフローでの状態把握が重要
二時間目 生理学
脳波の続き
●睡眠と脳波
活動時→早い周期の波
睡眠時→遅い周期の波(δ波デルタ波:徐波)
のはずが、睡眠時にも活動的な脳波が出る時がある
→この時には目玉が頻繁に動く
Rapid eye movement(急速に目を動かすこと)
→REM(レム)睡眠
徐波のときの睡眠をnon-REM睡眠
眠りに入る時は必ずノンレム睡眠から始まる
ノンレム睡眠→レム睡眠→ノンレム睡眠と
一晩に5~6回繰り返す
○レム睡眠の特徴(金縛りの原理?)
1はやい眼球運動
2抗重力筋の緊張がゼロになる
3手足の俊敏な動き(ピクッとなる)
4夢を見ている
5呼吸、脈拍、呼吸が乱れる
6勃起
●脳脊髄液
・外力をやわらげる
・脳の栄養
脳脊髄液は絶えず循環している
→脈絡そう→側脳室→第三脳室→第四脳室→孔→クモ膜下腔へ→硬膜の静脈に吸収(静脈そう)
脊髄液の採取はL3L4で行う
→この部分では脊髄ではなく馬尾神経になっている
●血液脳関門(BBB Blood Brain Barrier)
感染した菌の脳への移行を防ぐ働きがある
→脳の毛細血管は神経膠細胞(グリア細胞)により取り囲まれている
また、血管の内皮細胞の間隙も非常に狭い
酸素や二酸化炭素は通過可能
ブドウ糖は担体を用いて行っている
注意 視床下部の部分には脳関門がない
感覚器 Sense organ
●感覚器の総論
身体の外界の状態を知るもの
○特殊感覚
視覚
聴覚-運動感覚(平衡覚も含む)
味覚
嗅覚
○体性感覚
皮膚感覚
●総論
○適合刺激 受容体
受容器はそれぞれに適合した刺激で反応する
注意 痛覚には適合刺激がない
(刺激が強ければ痛覚となってしまう)
○刺激と活動電位
刺激の強弱は受容器電位は波の大きさで
活動電位はゼロか無の法則に従うため
刺激の強弱は→周波数を上げ、電位発生の回数も増える
○順応
→刺激を持続的に与えて行くと徐々にその感覚が失われている
風呂の温度もいずれなれる
原理 活動電位が出にくくなる
周期が徐々にゆっくりになる
○ウェーバーの法則(Weber)
(数学的に証明したのはフェフィネル→ウェーバーフェフィネルの法則)
ΔW/W=一定
W:ある刺激
ΔW:Wと異なると認識できる最小の刺激の差分
一般的にはウェーバー値は1/10
ウェーバー比が小さい→弁別能が高い
これを数学的に取り扱ったのがフェフィネル
三時間目 鍼実技(経絡)
●偏頭痛の治療
自分は偏頭痛については発生部位と経絡の流注での関連の治療のみかと思ってましたがいろいろあるようで面白いです
もう一度テキストを見ながら復習中
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