12月22日講義内容概要2005年12月22日 21時47分30秒

12月22日

二時間目  解剖学
●総復習のためかなり乱文です

●肝臓
位置 横隔膜の直下、右下肋部のほとんどを占める
cf胆嚢は右乳頭線と肋骨弓の交点(女性では鎖骨中線で代用)

肝円索→臍静脈の名残
母体からの血液は臍静脈をへて門脈に合流するが静脈管をへることで肝臓を通らずに胎児を循環する

○肝臓の下面
四つに分類 右葉、左葉、方形葉、尾状葉
真ん中に門がある(門脈、固有肝動脈、総胆管、自律神経、肝リンパ管)

上面には腹膜を欠く部分がある
→無漿膜野

○肝臓の機能単位=肝小葉
中心静脈のまわりに肝細胞索(肝細胞の索状配列)
その外に三つ組み
→小葉間胆管、小葉間静脈、小葉間動脈

毛細胆管が胆管の始まり
肝臓中では小葉間動脈と小葉間静脈が合流して洞様毛細血管を形成している
→比率は静脈血が多い、3:1~4:1ぐらいの比率は

門脈に流れ込む静脈
→脾静脈、上腸管膜静脈、下腸管膜静脈
下大静脈への合流は4本程度に別れて行われる

○肝臓の臨床的事項
肝硬変、肝炎、肝癌
グリソン鞘が損傷(肥大、増殖)されると肝硬変となり、門脈の循環障害を起こす
(洞様毛細血管を圧迫することが原因)
肝臓の血液は固有肝動脈が20%~30%、門脈が70~80%
肝炎はウィルス性のものがあり、慢性化すると肝硬変や肝癌へと移行する

胃幽門部の癌が幽門リンパ節から逆行性に肝リンパ節をへて肝臓に転移することがある

肝リンパ節が腫瘍の転移や胆路の炎症で腫大すると門脈や胆管を圧迫したりして閉塞性黄疸を起こす


胆嚢と胆道
胆道癌 癌の好発部位 肝臓癌の大部分は肝臓内胆道から発生する

胆石 コレステロール性、カルシウム性がある
  閉塞で粘膜を圧迫すると右下肋部に激痛を発生する

連関痛
胆嚢の炎症では横隔膜下面を刺激する
→横隔神経はC4(C3~5)のデルマトームを刺激する
→肩に連関痛が出る

●膵臓
位置 第1腰椎の高さ、胃の後ろ、膵頭を十二指腸に囲まれ膵尾は脾臓に接する第一腰

膵島(ランゲルハンス島)=膵尾
 α細胞は グルカゴン 血糖を上げる
 β細胞は インスリン 血糖値を下げる

インスリンは血中の糖を細胞内に取り込む働きを促進
更に血糖が高い場合は肝細胞に働きかけて糖をグリコーゲンに変換させて貯蔵させる

グルカゴンは肝臓のグリコーゲンを血中に放出させる

○膵臓の臨床事項
膵頭の腫瘍は血管神経を圧迫し、胆汁をうっ滞させ黄疸の原因となることがある
インスリンの分泌障害は糖尿病の原因となる
膵臓は腹側原基はまれに十二指腸を輪状に囲み、これを圧迫する(胎生期からの発生時の先天障害)
輪状膵
健康人の血糖値は80~120mg/dl

●呼吸器
○鼻腔、咽頭、喉頭=上気道
○気管、気管支=下気道

下鼻甲介は独立した骨

副鼻腔 篩骨洞、蝶形骨洞、上顎洞

耳管の開口部

○鼻腔の臨床事項
鼻尖部は寒冷で毛細血管が拡張し赤くなる
キーゼルバッハ部位=鼻中隔の前下方で前に近い部位は鼻血の好発部位
鼻中隔が弯曲し過ぎると鼻腔の閉塞につながる
→鼻中隔弯曲
鼻中隔の静脈そうはうっ血しやすく閉塞すると 鼻濁音
動脈は一部が眼動脈をへて頭蓋内の静脈洞に流入する為に血行性に感染が波及する





三時間目 臨牀学

●問診のとりかた

まあ実習ですが・・・・・
文書にしても面白くないので割愛