11月25日講義内容概要2005年11月26日 06時17分41秒

11月25日

一時間目  公衆衛生学

●母子保健
教本ではあっさりしているが大事

日本の母子保健の歴史(プリント)
ある程度の流れは重要

大事なのはP12の下部
優生保護法関連の統計情報
出生率 純再生産率が大事
 お母さんが将来母となる女の子を産む確立の方が大事
  この数字はすでにかなり前に1を切っている
 
インフルエンザの特効薬はタミフルだが若年者で異常行動を起こすような副作用が確認されている

P12の真ん中の絵
○母子保健の水準の指標(ものさし)
1出生
2妊産婦死亡
3死産
4周産期死亡
5新生児死亡
6乳児死亡
7児童の死亡
8乳幼児身体発育
その地域の衛生状態や国力を定義する指標

 受胎 12週 22週 出生 1週 4週 6週  1年

2 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
  妊産婦死亡
3    ーーーーーーーー
  自然死産
     ーーーー
  人工死産
4 ーーーーーーー
  人工妊娠中絶
6        ーーーーーーー
  周産期死産(後期死産・早期新生児死亡)
7            ーーーーーー
  新生児死亡
8            ーーーーーーーーーーーーー
  乳児死亡

  アルファインデックス          ーーーー     

各用語はしらべること

●妊産婦死亡
 定義
 妊娠中又は妊娠中絶終了後満42日未満の死亡
 ・直接産科的死亡
 産科的塞栓症、出血、子宮外妊娠、妊娠中毒、産褥熱
 ・間接産科的死亡
 妊娠前から存在した持病、妊娠中に進展した疾患
 例 結核、梅毒、糖尿病(多い)精神障害、心血管疾患
 糖尿病 お腹の子供は大きくなるがお母さんはやせて行き妊娠を継続できなくなるケースがある 

○H14年統計では死亡率=妊産婦死亡数/出生率+死産(10万件当たりに)
 =7.1
○諸外国と比較すると(国際比較)
 日本 2002年    =7.1
 スエーデン(1998) =7.9
 アメリカ(1998)  =7.1
 イギリス(1999)  =5.3
 ドイツ(1999)   =4.8
 日本明治には300以上
   S22 168
   S40 80.4
   S63 10


○H14年の妊産婦死亡数=84人
 直接産科的疾患(66人) 
  出血14人 塞栓13人 妊娠中毒 9人 子宮外妊娠3人
 間接産科的疾患(17人)
 不明(1人)

●死産
以降は来週





二時間目  臨床学

頸部の鑑別に入る
前日行った膝疾患の鑑別解説から始める

●31歳女性の解説 → 膝蓋軟骨軟化症
 瞬間的な鋭い動作時痛 時折軟化症で見られる
 スキーは特に膝への負荷が高い 
 
 特に滑膜ヒダはきちんと鑑別すること

●48歳女性 主婦 → 頸椎性神経根症
 痛みしびれの位置は図で示した方が後々良い
 初期の発症は何年ぐらい前かというのを書いておく
 頸上肢痛では肩凝りから始まるケースが多い
 左側臥位の部分が不明、いっそ左を上にすると楽等で書くと良い
 
 頸部の動きで痛みしびれが増強
 
 モーリーテスト(痛みは出るが放散痛はない)
 斜角筋症候群は後屈や前屈では症状が出にくい

 しびれはなかなか取れにくい
 筋力が治療中に下がるようなら中枢性の疾患の可能性がある
 脊髄症は数百例のうち一人は出てくる可能性がある

 二カ月(50日かかっている)17回 ならば有効性があるとも考えられる
 しびれはやっぱり治りにくい

症例検討は症例をのっけないと訳分かりませんね