モスクに残るキリストのモザイク2005年09月13日 20時18分30秒

現在のトルコは99%の住民がイスラム教徒といわれる国です。
(但し、イスラム国家ではありません)

でも昔からイスラムの人が多かった訳ではなく、イスタンブールがイスラムの勢力圏となったのは1453年です。

それまで存在したキリスト教の教会等はモスクに改装され使用されてきました。

代表的なものにはブルーモスク側にたつアヤソフィアがあります。


写真はアヤソフィア。
とても昔はギリシャ正教の大本山であったようには見えません。
これはミッナーレ(尖塔)や小ドームが後の時代に作られたことによるものなのかも知れません。
イスラム教は偶像崇拝を禁じており、これら教会に残されたモザイクなどの宗教画の多くは漆喰で塗り固めるなどで長く日の目を見ることはありませんでした。

20世紀以降、トルコが共和国制となったことで多くのモスクの調査が行われ数多くの宗教画やモザイクが発見され修復展示されています。


カーリエ美術館もこれら発掘された遺跡のひとつです。
5世紀に建てられた修道院の後で、非常に見事なモザイクが残っています。
カーリエ美術館のモザイクは13世紀から14世紀にかけて作られたものだそうで、非常に繊細で驚くほど美しいものです。

西暦500年代に建てられたアヤソフィアに残るモザイクと比較してもおもしろいかも知れません。

写真はカーリエ美術館のモザイク。
びっくりするぐらいに細かく表情豊かです。
このカーリエ美術館は他の観光名所とは少し離れているせいか個人旅行者の人はあまり行って無いようですが、お勧めです。




カーリエ美術館の内部の様子と外観です。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://acupuncture.asablo.jp/blog/2005/09/13/73895/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。