シリアの旅 アレッポ22005年09月21日 04時22分10秒

今回もアレッポ。

シリアは交通費が安いです。
ガソリン価格が安いのもあると思うのですが、ともかく安いです。
アレッポからダマスカスまでで約330円
アレッポからデリゾールまでで約300円
国の端から端に移動しても500円ぐらいです。
このため、本当にシリアでは気の向くままに移動しました。
一時はサイコロの出た目で行く街を決めるくらい。

そのため旅の基点となるアレッポを訪れる回数は多かったです。
2回のシリア訪問(滞在50日)でアレッポに訪れた回数が7回。
多すぎです。
そのため、観光施設だけではなくいろんな街角を歩いていました。
今日の写真はそんな一枚。


これはアレッポのキャラバンサライ
隊商宿とのこと。
つまりは商人のキャラバンが泊まった宿だそうです。
なんでも昔は約30kmおきにこのような宿があり、交易を行う商人たちの集う場所となっていたようです。
なんとなくシルクロードを感じることの出来る建物です。
今は絨毯屋などの観光関連のお店が入っているようです。

実は訪ねたのがラマダン中の日暮れ前で店もほとんどやっていないし、人がいませんでした。
雰囲気の非常にいい建物なので、にぎやかなときに行けば別の面も見られたでしょう。



これは散歩中に見つけた雑居ビル。
表からは想像できないほど広い素敵な中庭を持っています。
シリアをはじめ中東ではビルに見えても中庭を持った建物が多かったです。
中に入っているのは絨毯の問屋や布地の問屋など。
個人客向けの店ではなさそうです。
言葉は一切通じませんが、中のものを少し見せていただけました。
シリアの人は言葉が通じなくてもあまり”構える”という事はありません。
見習いたいものだと思います。



別の日に散歩をしていたら不思議な建物が
建物は石造りなのに出窓は木で出来ているようです。
不思議に思って同じような建物を探してみたらあちこちにあります。
あるとき、えらい状態のいい出窓がたくさんある通りを見つけました。
ポテポテ歩いていたら看板を発見。

何でもこの地方特有?の建築様式のようで、その通りでは修復・保存運動が行われているようです。



せっかくなので状態のいいやつをアップで撮ってみました。
よく見るとわかるのですが、木の太い梁が石壁から出ていてそれを基礎に出窓が乗っているような感じです。
シリアの家は石造りと言っても梁は木のことが多かったのですが、なるほどこれを活かしたんだなと思いました。
宗教施設や大規模建造物などの昔のものが残っているのはよくあることですが、このような民家の古い様式が残っているのはいいもんだなと感じました。

散歩が終われば日が沈み、断食も終わります。
心おきなくタバコをくゆらし、楽しい夜がはじまります。

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