お盆につらつら22010年08月18日 15時23分34秒

お盆につらつら


祖母達の話
父方の祖母は子供時分もっとも甘えた存在です
下の弟妹が生まれる際に父の陰謀で自分は田舎に拉致られたため
(父の陰謀とは母の話、相談無しだったとか)

ほとんど覚えていないのですが、肥溜めに落ちたり、木から落ちたり
いろいろヤンチャをしたそうです
ちなみに自分が人並み外れて大きいのは、肥溜めに落ちたためだそうです
(よく死ななかったな、自分)

覚えているのはいつも手ぬぐいをかぶって背中を丸めてたこと
祖母の後姿を見ながら遊んでいたのでしょうね

夏休みはほぼ1月祖母のいる(祖父もいる)田舎で過ごしていました

岡山県の加茂川町
地図で見ると本当に岡山のど真ん中
すごい田舎で山ん中
自然以外は何も無い、胸を張って言える田舎です

カブトムシやカミキリムシ、クワガタなど捕まえたり
イノシシを飼っているところがあって見に行ったり
「マムシには気をつけろよ」
が遊びに行くときにかけられる声だったような

帰ってきたら岡山名産の桃
地元で食べるのは出荷できないくらいに熟れ過ぎたヤツ
でもこれが一番美味しい
すばらしい香りと瑞々しい果汁
ふと食べたくなって大金払って入手しても満足したことはありません
千疋屋でも万惣でもあの味は無いんです

年末を過ごすのも必ずここ
子供向けでしょうか山のように唐揚げやエビフライの入った御節でした

中学時分は家族も倉敷に住んでいました
自転車を手に入れ行動範囲がどんどん広がり、祖母の家にも自転車で行ったり
さっきGoogleMAPで見てみたら距離は39km
山道ですからね
行きは3時間半なのに帰りは1時間ちょっと
よくまあ走れたなあと思います

このころに食べさせてもらったのが「クサギ菜飯」
地域の婦人会でも大活躍の祖母
村おこしの一環でしょうか?地域食のレシピ作りなんかも行っていたようです
今調べてみると「クサギ菜飯」は鳥の出汁をかけた汁かけ飯のようなもの
祖母が作ってくれたのはどんぶり風で汁は無し
うまいうまいとお替りをだいぶしました
歯が菜に食い込むときの独特の歯ごたえがありました

父の転勤で引っ越して千葉に来たときクサギを送ってくれました
乾燥した葉っぱを包装したものだから婦人会で商品化したのでしょうか?
食べたのか食べなかったのか、それすら覚えていません
結局、祖母の味ではなかったんでしょうね

高校生時分に亡くなった父方の祖母
祖父も千葉にやってきて同居することなりました
結局それ以降、20年以上田舎に自分は帰っていません



母方の祖母はピシッとした印象の強い人でした
いつでもきちんとした感じで農作業の多かった父方の祖母とは違う感じ
祖母の手料理は食べた記憶があまりありません
田舎に帰るのは大抵が夏休みや冬休み
同居の叔母を中心に帰省している叔母方がやっていたような気がします

子供達が遊ぶのはいつも祖母の幼稚園跡
もと幼稚園だけあってものすごく大きな板の間で十何人いとこが集まっても狭い感じはしませんでした
小さいころには元幼稚園だと言うことを知らず
「西阿知の家にはウチ(自分の家)が10軒入るね」
と言って大人たちに笑われました

でも本当に大きく立派な家でした
母屋から歯医者の治療室、応接間を経て離れへ向かう感じで
逆に進むと今度は幼稚園
下手にかくれんぼをすると相手を見つけることが出来ません
幼稚園の中だけとかルールを作ってました

幼稚園側の庭には畑とイチジクの木が
離れ側には立派な日本庭園がありました
苔むした庭園になっていて苔を荒らすとお祖父ちゃんに怒られました
庭石も立派なものがあって、子供にとってはちょっとしたステージだったり
上に登ると忍者になれるなんて従兄弟に騙されたり

母方と言うのもあるのでしょうか
あまり長い期間泊まっていなかった気がします
このためか何を食べたかの記憶も曖昧

カレー以外は海産物でしょうかね
倉敷は港にも近い海産物の豊富なところ
祖父が魚介が好きというのもあって新鮮なもんを食べていました

覚えているのは蝦蛄や蟹
生きているのを茹でるわけです
茹で上がり色の変わったのに驚き、美味しさに驚き
特に蝦蛄は大好物でした

勤めていたころ蝦蛄が食べたくて敷居の高い寿司屋に時々行きました
出てくる蝦蛄は美味しいのですが、やっぱり違いますね

自分では覚えていないのですが
幼児期にはタコを良く食べていたそうです
但し、最初はおお泣き
瀬戸内の地ダコの足を一本もらったのは良かったが、吸盤が怖くて持ったままビービー泣いたそうです
祖母が皮と吸盤の部分を削いで真っ白の身だけにしてくれました
ちゅーちゅーと吸うように食べ以降はお気に入りだったそうです

よっぽど面白かったのか帰省するたびに周りから聞かされそれこそ耳タコ

母方の祖父祖母の家はずいぶん前になくなってしまいました
バイパスを通すためだったそうです
それ以来ほとんど行ってないですね


葬儀、法要などの形式は大嫌いです
理由をつけてろくに出なかったり
でも、お盆の灯明と迎え火の煙のにおいは好きです
お盆には故人が帰ってくるという考え方も

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