講義内容概要 ― 2006年01月10日 07時34分19秒
1月10日
一時間目 臨床学総論
来週試験の要綱と経絡の臨床報告書の話
●顔面神経(Ⅶ)
抹消性では、額のしわ寄せができなくなる、閉眼不能、口角下垂、舌の前2/3の味覚消失、聴覚過敏、唾液・涙の分泌異常
眼を閉じれなくなると眼を閉じようとした時に眼球が上に向く(閉眼運動時には眼球が自然に上を向く 動眼神経支配)→ベル現象
顔面神経マヒは精神的な問題も引起し易い
→精神面のケアを大切に
(整形では超音波をあてる)
検査では顔を上半分、下半分で調べる
抹消神経の障害では上下両方のマヒがみられるのに対し、より上部のニューロン障害では上半分のマヒはみられない
(症状は軽く見えてもこちらの方が重症)
味覚が消える点も大事
聴覚
アブミ骨筋は顔面神経支配
●聴神経
聴力障害と耳鳴り(大事)
聴力障害といっても
伝導の問題、中耳の障害、内耳・聴神経の障害
があり、後に行くほど重い
○リンネ検査=骨導聴力と気導聴力の差をみる
音叉を乳様突起付近にあて、骨伝導で聞こえなくなったら耳の前に持って言って聞こえるかどうかをみる
伝音性難聴=骨導では聞こえるが、耳のそばでは聞こえない
感音性難聴=両方聞こえない
感音性の方が重い
骨伝導で聞こえている場合は蝸牛神経は生きている
○ウェーバー試験=骨動聴力の左右差をみる
音の響きが左右どちらに傾いているかをみる
伝音性難聴 難聴のある側に響く
感音性難聴 難聴の無い側に響く
●前庭神経の検査
誘発試験
1 温度試験 外耳道に冷水または温水を入れる
激しいめまいを起こす
2 回転試験 回転いすで回転させ眼振をみる
cf めまいの治療は胸鎖乳突筋に刺す
●舌咽神経、迷走神経
1 発声時や大きく息を吸い込んだ時に、口蓋垂が挙上する
左右どちらかに偏位すると異常の可能性
2 咽頭反射
3 発声異常
○迷走神経の異常は循環にも影響を及ぼす
徐脈を起こす=迷走神経の興奮状態
迷走神経障害は心臓他の内蔵にまで影響するため問題が大きい
迷走神経マヒ=死 交感神経優位になってしまう
消化器系の機能低下、頻脈
●副神経の障害
筋でみる=僧帽筋、胸鎖乳突筋
●舌下神経マヒ
舌の筋を支配する運動神経
マヒにより舌が萎縮し、舌が薄くなる
cf マヒ=萎縮すると考えること
運動神経検査
●錐体路系=随意運動に対して中心的な働き
カチカチ病 理由については調べた内容を別途アップ予定
●錐体外路系=無意識の筋調節(姿勢保持等)
P77(E)神経接合部の障害
a体位、姿勢
b歩行
c不随意性運動
d筋肉の診察 (廃用性萎縮)
e運動マヒ
f強調運動(姿勢保持ができなくなる)
小脳の障害 中枢性のため重症
脊髄性障害 視覚のサポートでなんとかなる
二時間目 漢方概論
来週にテスト範囲の話
多分テストは下記の項目で覚えておく
●心の復習から
心は血脈をつかさどる
血脈=血管(心気が血脈を保つのに大事)
心は神明を蔵し、面色に現われる(華)
神明=意志・精神(精神活動)
心は舌に開きょうする
色は赤
液は汗
心の腑は小腸(心の火が小腸を暖め、腎臓にまで達する事もある)
○心の病気
☆実証
1心火上炎
イライラ、口渇、脈数、尿色濃
・治法 清熱シャ火
・処方 三黄シャ心湯、おうれんげどくとう
2小腸実熱
1に加えて尿の障害が起こる
・治法 清心導赤
・処方 猪れい湯
3心血オソ
・治法 活血化おう
・処方 冠心Ⅱ号方(新しい処方として覚える)
かろらくはくはんげとう(らっきょが入っている)
☆虚症(ただし、心に虚なし腎に実なしとも言う)
心気の衰え=循環不良
1心気虚
動悸、息切れ、顔面白色、自汗
・治法 補益心気
・処方 シャ甘草湯、独参湯
2心陽虚
・処方 シャ甘草人参湯
八味丸、真武湯も使える
3心血虚
血液量の不足、貧血、めまい(脳への血流不足)
・治法 養血安神
・処方 酸棗仁湯、帰脾湯
4心陰虚
口は渇くが飲みたくない=実熱との違いに注意
・処方 天王補心丹
甘麦大棗湯
六味丸
酸棗仁湯
心のポイント
大きく分けて三つ
・実熱を持つもの 発展→小腸→膀胱系に
・心の熱が不足するもの
・血が不足するもの
予防的には心気を補うようなものがよい
心の病は精神面に大きくかかわっている
●腎 ともかく処方的には八味丸、六味丸がベース
八味丸は地黄がはいっているので胃腸が弱い人には向かない
八味丸=ハルンケア
腎は精を蔵する 精=基本物質でありエネルギー
→成長、発育、生殖にかかわる
腎精=先天の精(後天の精により補われる)
腎は水をつかさどる
腎は神志をつかさどる
腎は骨をつかさどり、髄を生じ、脳を満たす
その華は髪に現われる
腎は耳と二陰に開きょうする
腎は納気をつかさどる
(肺は取り込みと排出、腎はこれをさらに深いところに納める働き 使えるようにするのが大事な働き)
cf アトピーは肺と腎の双方にかかわっている事が多い
このため治療は双方を見る必要がある
排便と腎
腎陽はすべての臓器の働きをつかさどる
○腎の病気 (腎に実なし)
処方の基本は六味丸
☆虚証
1腎陰虚
足腰のだるさ→腎陰の不足
めまい、耳鳴り→老化
2陰虚火オウ
1に顔面紅潮などがくわわる
3腎陽虚
寒がりが入る
・処方 どれ
4腎気不固
排尿後の尿漏れ
・処方 八味丸
5腎精不足
発育の遅れ、老化
処方 河車=胎盤=プラセンタ
(日本では脾虚で取ることが多い
三時間目 鍼実技(パルス)
試験に向けての自由練習です
一時間目 臨床学総論
来週試験の要綱と経絡の臨床報告書の話
●顔面神経(Ⅶ)
抹消性では、額のしわ寄せができなくなる、閉眼不能、口角下垂、舌の前2/3の味覚消失、聴覚過敏、唾液・涙の分泌異常
眼を閉じれなくなると眼を閉じようとした時に眼球が上に向く(閉眼運動時には眼球が自然に上を向く 動眼神経支配)→ベル現象
顔面神経マヒは精神的な問題も引起し易い
→精神面のケアを大切に
(整形では超音波をあてる)
検査では顔を上半分、下半分で調べる
抹消神経の障害では上下両方のマヒがみられるのに対し、より上部のニューロン障害では上半分のマヒはみられない
(症状は軽く見えてもこちらの方が重症)
味覚が消える点も大事
聴覚
アブミ骨筋は顔面神経支配
●聴神経
聴力障害と耳鳴り(大事)
聴力障害といっても
伝導の問題、中耳の障害、内耳・聴神経の障害
があり、後に行くほど重い
○リンネ検査=骨導聴力と気導聴力の差をみる
音叉を乳様突起付近にあて、骨伝導で聞こえなくなったら耳の前に持って言って聞こえるかどうかをみる
伝音性難聴=骨導では聞こえるが、耳のそばでは聞こえない
感音性難聴=両方聞こえない
感音性の方が重い
骨伝導で聞こえている場合は蝸牛神経は生きている
○ウェーバー試験=骨動聴力の左右差をみる
音の響きが左右どちらに傾いているかをみる
伝音性難聴 難聴のある側に響く
感音性難聴 難聴の無い側に響く
●前庭神経の検査
誘発試験
1 温度試験 外耳道に冷水または温水を入れる
激しいめまいを起こす
2 回転試験 回転いすで回転させ眼振をみる
cf めまいの治療は胸鎖乳突筋に刺す
●舌咽神経、迷走神経
1 発声時や大きく息を吸い込んだ時に、口蓋垂が挙上する
左右どちらかに偏位すると異常の可能性
2 咽頭反射
3 発声異常
○迷走神経の異常は循環にも影響を及ぼす
徐脈を起こす=迷走神経の興奮状態
迷走神経障害は心臓他の内蔵にまで影響するため問題が大きい
迷走神経マヒ=死 交感神経優位になってしまう
消化器系の機能低下、頻脈
●副神経の障害
筋でみる=僧帽筋、胸鎖乳突筋
●舌下神経マヒ
舌の筋を支配する運動神経
マヒにより舌が萎縮し、舌が薄くなる
cf マヒ=萎縮すると考えること
運動神経検査
●錐体路系=随意運動に対して中心的な働き
カチカチ病 理由については調べた内容を別途アップ予定
●錐体外路系=無意識の筋調節(姿勢保持等)
P77(E)神経接合部の障害
a体位、姿勢
b歩行
c不随意性運動
d筋肉の診察 (廃用性萎縮)
e運動マヒ
f強調運動(姿勢保持ができなくなる)
小脳の障害 中枢性のため重症
脊髄性障害 視覚のサポートでなんとかなる
二時間目 漢方概論
来週にテスト範囲の話
多分テストは下記の項目で覚えておく
●心の復習から
心は血脈をつかさどる
血脈=血管(心気が血脈を保つのに大事)
心は神明を蔵し、面色に現われる(華)
神明=意志・精神(精神活動)
心は舌に開きょうする
色は赤
液は汗
心の腑は小腸(心の火が小腸を暖め、腎臓にまで達する事もある)
○心の病気
☆実証
1心火上炎
イライラ、口渇、脈数、尿色濃
・治法 清熱シャ火
・処方 三黄シャ心湯、おうれんげどくとう
2小腸実熱
1に加えて尿の障害が起こる
・治法 清心導赤
・処方 猪れい湯
3心血オソ
・治法 活血化おう
・処方 冠心Ⅱ号方(新しい処方として覚える)
かろらくはくはんげとう(らっきょが入っている)
☆虚症(ただし、心に虚なし腎に実なしとも言う)
心気の衰え=循環不良
1心気虚
動悸、息切れ、顔面白色、自汗
・治法 補益心気
・処方 シャ甘草湯、独参湯
2心陽虚
・処方 シャ甘草人参湯
八味丸、真武湯も使える
3心血虚
血液量の不足、貧血、めまい(脳への血流不足)
・治法 養血安神
・処方 酸棗仁湯、帰脾湯
4心陰虚
口は渇くが飲みたくない=実熱との違いに注意
・処方 天王補心丹
甘麦大棗湯
六味丸
酸棗仁湯
心のポイント
大きく分けて三つ
・実熱を持つもの 発展→小腸→膀胱系に
・心の熱が不足するもの
・血が不足するもの
予防的には心気を補うようなものがよい
心の病は精神面に大きくかかわっている
●腎 ともかく処方的には八味丸、六味丸がベース
八味丸は地黄がはいっているので胃腸が弱い人には向かない
八味丸=ハルンケア
腎は精を蔵する 精=基本物質でありエネルギー
→成長、発育、生殖にかかわる
腎精=先天の精(後天の精により補われる)
腎は水をつかさどる
腎は神志をつかさどる
腎は骨をつかさどり、髄を生じ、脳を満たす
その華は髪に現われる
腎は耳と二陰に開きょうする
腎は納気をつかさどる
(肺は取り込みと排出、腎はこれをさらに深いところに納める働き 使えるようにするのが大事な働き)
cf アトピーは肺と腎の双方にかかわっている事が多い
このため治療は双方を見る必要がある
排便と腎
腎陽はすべての臓器の働きをつかさどる
○腎の病気 (腎に実なし)
処方の基本は六味丸
☆虚証
1腎陰虚
足腰のだるさ→腎陰の不足
めまい、耳鳴り→老化
2陰虚火オウ
1に顔面紅潮などがくわわる
3腎陽虚
寒がりが入る
・処方 どれ
4腎気不固
排尿後の尿漏れ
・処方 八味丸
5腎精不足
発育の遅れ、老化
処方 河車=胎盤=プラセンタ
(日本では脾虚で取ることが多い
三時間目 鍼実技(パルス)
試験に向けての自由練習です
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