1月6日講義内容概要2006年01月06日 19時49分24秒


一時間目  公衆衛生学
ST4
PMI(一年間の死亡者のうち50歳以上の死亡者の割合)
 衛生状態等の指標になる

●ST4左上 死因順位
総死亡から詳しく中身を見て行く
第一位  悪性新生物
第二位  心疾患
第三位  脳血管疾患
☆この3つでほぼ60%(59.2%)
☆悪性新生物はほぼ3人に1人がかかって死亡する
第四位  肺炎 高齢者の死亡原因に多い
 今後増加する可能性
第五位  不慮の事故
 交通事故は減少している
第六位  自殺
第七位  老衰
統計は実はそんなに変化しない(特に順位)

●過去の状況
かつては脳血管疾患が多かった
最近若い世代の脳血管疾患が増えつつある

●ST5
3人に1人は悪性新生物で死亡
 悪性新生物の男女別のデータ
特徴  
 極端な増加ではない
 胃癌の死亡が男女とも減っている
 子宮癌、食道癌も減少
 肺癌、大腸癌、膵臓癌、(乳癌)が増加傾向(癌の欧米化)
 年間30万人が癌で死んでいる
グラフ下のまとめ

●年齢別、男女別の死亡構造
 年齢別ではかなりばらつきがある
 (母子保健法のところを参考に)
 自殺はある年齢層で第一位や第二位に入ってくる
 (若いときの自殺)
 50歳以降で初めて総数データに近付く

●悪性新生物の国際比較
 スゥェーデン、オーストラリアは低い
 日本の胃癌は減少傾向にあるが、高い数値になっている
 アメリカは肺癌、乳癌前立腺癌が多い

●ST6心疾患
 先天性は除外
 一時心疾患は死亡原因の三位に落ちた(平成七年に統計上の区分けが変わった)
 虚血性心疾患が多い(ストレスに関連が高い)

●脳血管疾患
 男女差はほぼない(若干女性がおおい)
 脳梗塞と脳出血
 脳出血は比較的症状が早く出る→予後が良い?
 脳梗塞は組織の壊死があるため予後が悪い?
  徐々に進行するため発見時には壊死がある

 昭和47年の逆転は九州での調査より死亡診断書への記載が変化
 現在は脳梗塞が多い
 北国は基本的に多いが北海道は別
  →北海道は全館暖房 東北は寒冷刺激が多い

●ST6下 脳心血管系の死亡と考えると癌にほぼ匹敵する死亡原因とも言える

●ST7 肺炎約10%
第四位であるが高齢者ではさらに多くなる
子供と年寄りで死亡原因となることが多い(男性が多い)

●不慮の事故
 若いころは交通事故
 窒息は若い世代と高齢者
 風呂場も同様

●ST8 自殺32000人(交通事故の4倍)
 男性が多い(女性の3倍)
 19まで学校問題
 それ以上金銭問題
 高齢者では健康問題(高齢性の鬱)
 女性      男性
 健康問題    金銭問題
 詳しくはプリントで 

ハンガリー、ロシア、日本は自殺者が多い

●ST8受療率 医療費(通院、入院)
 入院
 一位は精神科の統合失調症(長期入院が多い)
 二位は脳血管疾患(半身マヒ等)
 三位は悪性新生物(期間よりも数が多いため)

 外来では
 一位は消化器系
 二位は循環器系(高血圧は脳血管疾患のリスクファクター)
 
●ST9 有訴率(不調を訴える)
三分の一はなんらかの不調を抱えている
女性が多い
有訴は腰痛、肩凝り、手足の関節痛

●S1、2 今まで講義で話した内容のデータ集
 要は元資料となるもの
 S1=人口ピラミッド関連
 S2=出生率関連の話
 S3=母子関連の統計データ
 
 S10今までのまとめ 特に定義系 大事

リスクファクターの定義
 悪性新生物
 脳血管疾患→高血圧など

来週は産業保健と環境





二時間目  臨床学 実技

 テスト法の総復習




三時間目  あん摩テスト

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