6月13日 講義概要 ― 2006年06月13日 18時01分57秒
シリアの旅 人の住まぬ街クネイトラ2 ― 2006年06月13日 18時25分07秒
そんなこんなでパーミットを取得し、やっと訪問することが可能となったクネイトラ。
この街はいわゆる古代遺跡ではありません。
廃墟となった人の住まない街がただあるのみです。
この街が廃墟となったのは1970年代、第四次中東戦争でイスラエルとシリアの間で激しい戦闘が行われたためと言われています。
この戦闘の結果、この街を含むゴラン高原はイスラエルの占領地となりました。
後に国連の仲裁によりクネイトラへはシリアに返還されます。
返還された時、この街でイスラエルによって行われた惨劇を後世に残すためという目的で時の大統領令により街はそのままの状態で保存され現在に至っています。
これはクネイトラ病院。
表からでも戦闘時の様子が見て取れます。
次いで内部の写真を二枚ほど
写真でもわかっていただけるでしょうが、激しい戦闘の跡があちこちに残っています。
コンクリートの壁や柱には弾痕が、また一部には吹き飛ばされたような跡も残っています。
この地で行われた戦闘のすざまじさが見て取れるようです。
このクネイトラ、実はシリアの首都であるダマスカスからわずかに50km程。
このため、ここでの戦闘は戦略的価値が高いという理由もあり激化したようです。
クネイトラの見学には必ずガイドというか警官が付いて回ります。
一つにはシリアは認めていませんが、ここが事実上の国境であるため。
もう一つには、この国境を警備しているのが国連兵力引き離し監視隊であるということがあります。
クネイトラ並びにゴラン高原の一部が返還された時、イスラエルとシリアを隔てる部分には武器兵力制限地域が設定されました。
この地域を監視しているのが国連兵力引き離し監視隊です。
このため、クネイトラ近郊の街ではUNと黒文字の入った国連車両を多く見かけます。
日本ではあまり知られていませんが日本の自衛隊もこの活動に参加しています。
(実は私も現地に行くまで知りませんでした)
1996年以降PKO法案を根拠に後方支援部隊として隊員を派遣してきているのです。
今も45名の隊員が任務に励んでいるはずです。
ここ数日、イスラエル方面がきな臭くなっています。
有事の際にはこ最前線になるであろうシリアの地に自衛官を送っているのはわれわれ有権者であるということを忘れてはならないと思うんです。
もちろん、シリアだけではなくイラク派兵についても同じですが。
クネイトラの旅はまだまだ続きます。
この街はいわゆる古代遺跡ではありません。
廃墟となった人の住まない街がただあるのみです。
この街が廃墟となったのは1970年代、第四次中東戦争でイスラエルとシリアの間で激しい戦闘が行われたためと言われています。
この戦闘の結果、この街を含むゴラン高原はイスラエルの占領地となりました。
後に国連の仲裁によりクネイトラへはシリアに返還されます。
返還された時、この街でイスラエルによって行われた惨劇を後世に残すためという目的で時の大統領令により街はそのままの状態で保存され現在に至っています。

これはクネイトラ病院。
表からでも戦闘時の様子が見て取れます。


次いで内部の写真を二枚ほど
写真でもわかっていただけるでしょうが、激しい戦闘の跡があちこちに残っています。
コンクリートの壁や柱には弾痕が、また一部には吹き飛ばされたような跡も残っています。
この地で行われた戦闘のすざまじさが見て取れるようです。
このクネイトラ、実はシリアの首都であるダマスカスからわずかに50km程。
このため、ここでの戦闘は戦略的価値が高いという理由もあり激化したようです。
クネイトラの見学には必ずガイドというか警官が付いて回ります。
一つにはシリアは認めていませんが、ここが事実上の国境であるため。
もう一つには、この国境を警備しているのが国連兵力引き離し監視隊であるということがあります。
クネイトラ並びにゴラン高原の一部が返還された時、イスラエルとシリアを隔てる部分には武器兵力制限地域が設定されました。
この地域を監視しているのが国連兵力引き離し監視隊です。
このため、クネイトラ近郊の街ではUNと黒文字の入った国連車両を多く見かけます。
日本ではあまり知られていませんが日本の自衛隊もこの活動に参加しています。
(実は私も現地に行くまで知りませんでした)
1996年以降PKO法案を根拠に後方支援部隊として隊員を派遣してきているのです。
今も45名の隊員が任務に励んでいるはずです。
ここ数日、イスラエル方面がきな臭くなっています。
有事の際にはこ最前線になるであろうシリアの地に自衛官を送っているのはわれわれ有権者であるということを忘れてはならないと思うんです。
もちろん、シリアだけではなくイラク派兵についても同じですが。
クネイトラの旅はまだまだ続きます。
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