シリアの旅 マルーラ22006年04月06日 13時03分37秒



洞窟というか岩戸というか、中の様子はこんな感じ
写真の右手には礼拝用の小さな部屋があります
聖なる水の湧き出る泉は?というと、写真中央部のアーチ状の窓の向こうにあります

湧き出ているかどうかは判断できませんでしたが、豊かに水を蓄えた空間を見ることができました
(あんまり暗くて写真は撮れませんでした)



泉を覆う壁にはいくつかのイコンが飾られています
イコンというとロシア正教が有名ですが、こちらはそのルーツに当たるようです

聖サルキス修道院の創設は西暦316年ごろ
ローマ帝国でのキリスト教の布教公認(ミラノ勅令)から考えると最古の教会といってもいい物です
ローマ教皇<法王)の概念の確立が375年ごろとされることを考えると本当に最古といえるし、バチカン主義にとらわれていない原始キリスト教の流れといえると思う

この地は東方教会、西方教会が分離する以前の5大教会のころの伝統を引き継いでいる教会とも言うことができる



聖テクラ修道院の中庭の様子
生きている修道院であるため、巡礼に訪れる人、修道院としての道を歩まれている人さまざまな人がいる
ちなみにシーズンオフ&悪天候だけあってここに滞在した半日の間で観光客はわし一人、非常に寂しい思いをした

また、これだけ聖サルキス修道院の話を書いておきながら写真がないのは・・・
訪れていないから

いや、ガイドブックも持たずにフラフラと出かけたもんだから場所をよく知らんかったのよ
で、マルーラには修道院が一つと思い込んで、テクラ修道院の見学をしたら満足して帰ってしまいました

天気がよければ崖の上に聖サルキス修道院が見えたはずなんですが、あいにくの雨で見えず
山の上には何もないと思い込んでいました

ちなみにこれに気づいたのは遠いアフリカ大陸はエジプトにおいて

戻ってくるという選択枝は・・・もうすでになし

こういう点もツアーとの違いでしょうね
自分で調べられなかったら見ることはできないというのもね